楽天証券のポイント投資は現金を使わずに投資ができる！詳しく解説

楽天証券では「ポイント投資」というサービスを展開しています。現金を使わずに投資ができるサービスですが、具体的にはどのような仕組みになっているのでしょうか。また、ポイント付与率を増やして投資する方法や具体的な手順についても詳しく解説します。

1 楽天証券ポイント投資は現金なしで投資可能
- 1.1 現金とポイントを組み合わせることもできる
- 1.2 SPUの適用でポイント付与率がアップ
2 【楽天証券ポイント投資のやり方】投資信託
3 【楽天証券ポイント投資のやり方】国内株式
4 【楽天証券ポイント投資のやり方】バイナリーオプション
5 まとめ

楽天証券ポイント投資は現金なしで投資可能

楽天証券のポイント投資とは、現金を使わずにポイントだけで投資ができるサービスのことです。投資対象は「投資信託」と「国内株式」、「バイナリーオプション」の3つで、それぞれポイントだけを使って投資をすることができます。

投資にはリスクがつきもののため、資産を増やすこともできますが、反対に資産を減らしてしまうことも少なくありません。しかし、ポイントだけで投資をするのであれば、万が一思うような結果が出ない場合でも、現金が減るわけではないのでリスクが少ないといえるでしょう。

現金とポイントを組み合わせることもできる

楽天証券のポイント投資は、ポイントだけで投資をすることができますが、現金とポイントを組み合わせて投資することも可能です。ポイントだけしか利用できない投資手法では、あまりポイントを保有していないときは投資ができなくなってしまいます。しかし、現金とも組み合わせられるので、ポイントが少ない方も利用できるでしょう。

また、現金と組み合わせて投資を行うときは、1ポイントからの利用が可能です。つまり、ポイントを無駄なく消費したいときにも、ポイント投資は役立つといえるでしょう。

SPUの適用でポイント付与率がアップ

投資資金に占めるポイントの割合を増やしたいと考えている方であれば、SPU（スーパー・ポイントアップ・プログラム）の利用を検討してみましょう。SPUを適用すると、ポイントの付与率が1倍増えるので、現在の付与率が1倍であれば2倍ものポイントがつくことになります。

SPUは以下のステップで適用可能です。ただし、次の条件も満たしている必要があるのでご注意ください。

ポイント投資で1回で500円以上の投資信託の取引をする
1ポイント以上利用する
ポイント投資で楽天ポイントコースに設定する

【楽天証券ポイント投資のやり方】投資信託

楽天証券のポイント投資では投資信託と国内株式、バイナリーオプションの3つの投資を実施できますが、SPUを適用するならば「投資信託で1回500円以上の取引をすること」が条件になります。投資信託を始めたい方、そして、ポイントの付与倍率を高めたい方も、以下の手順で投資信託のポイント投資を進めていきましょう。

1.楽天ポイントコースに変更する

楽天証券にログインし、ポイント設定画面を開いて「楽天ポイントコース」を指定します。この設定ができていないと楽天ポイントコースが利用できないだけでなく、SPUも適用されません。

また、2018年8月31日以前に楽天ポイントコースの設定が済んでいる方は、SPUが適用されていない可能性があります。再度ポイント設定画面を開き、楽天ポイントコースを選んでいるか確認してください。もし楽天ポイントコースを選んでいない場合は、ポイントサービスと会員情報の連携のための同意をしてからコース変更を行いましょう。

2.投資信託を選ぶ

取引画面を開き、投資信託を選びます。ポイント投資はすべての投資信託が対象なので、制限なく好きなファンドを選んでください。また、積立投資信託にもポイント投資は対応していますので、コツコツ積み立てたい方は積立も検討してみましょう。

楽天証券では100円からファンドを購入できますが、SPUの適用を目指す場合は500円以上を投資してください。SPUの適用条件が「1回で500円以上」のため、積立投信であっても1回の購入額が500円を超えなくてはいけません。1回100円を毎日積立というスタイルではSPUは適用されないので注意してください。

3.利用するポイントを入力する

ファンドを選んだら、注文を確定します。注文入力画面で利用するポイント数を入力してください。現金と合算する場合は、現金の利用額についても入力しましょう。

なお、利用するポイントは毎回同じであっても毎回入力しなくてはいけません。また、楽天ポイントだけでなく「楽天証券ポイント」も投資資金として利用できるので、貯まっている方は活用しましょう。

積立の場合は積立設定画面でポイントを入力

積立投信を行う場合は、ポイントの設定画面か積立注文の画面でポイントの設定を行います。すでに運用中の積立投信にポイントを使うこともできますが、その場合はポイント設定画面からポイント数を入力してください。

積立投信では現在貯まっているポイントを使うだけでなく、毎日決まった数のポイントを使ったり、月ごとに利用ポイント数に上限を定めたりすることが可能です。例えば毎日10ポイントずつ使うように設定すれば、毎日投資する現金の額も同額になります。

【楽天証券ポイント投資のやり方】国内株式

株式投資もポイントで行うことができます。買い物などでポイントが貯まっている方は、次回の買い物に使うのも良いですが、投資して増やすことも検討できるでしょう。

なお、通常の口座だけでなくNISA口座でもポイント投資を利用することが可能です。NISA口座で年間120万円までの投資であれば、得られた利益は全額非課税になるので、効率よく利益を増やしたい方も活用してください。

国内株式を使ったポイント投資は以下の手順で行います。

1.楽天ポイントコースに変更する

楽天証券にログインしてから、ポイント設定画面で「楽天ポイントコース」に設定します。すでにコース設定を完了している方であっても、SPUがまだなかったときに設定をしている場合は、再度設定し直さなくてはいけません。どのタイミングで設定したのか忘れた方も、まずはポイント設定画面を開き、画面下部のSPUの欄をチェックしてみましょう。

2.ポイント利用設定をする

国内株式でのポイント投資は、3つの方法があります。ポイント設定画面でいずれかの方法を選んでください。

ポイントの利用上限数を月ごとに設定する
ポイントの利用上限数を1日単位で設定する
注文確定時に利用可能なポイントをすべて利用する

こまめに売買を行う方は、月ごとあるいは1日単位で利用上限数を設定することができるでしょう。長期的に株式を保有しようと考えている方は、注文確定時に利用可能なポイントを全部投入できるようにすると、ポイントを無駄なく活用できます。

3.株式銘柄を選ぶ

ポイント投資では、銘柄に関係なくポイントを利用することができます。好きな銘柄を選び、ポイントを使って注文を確定させましょう。

どの銘柄を選んでよいか分からないときは、楽天証券が提供しているランキングや株主優待に関する情報が参考になるかもしれません。ランキングでは売買代金の大きさ順や、値上がり率・値下がり率などの順で銘柄を紹介しています。

【楽天証券ポイント投資のやり方】バイナリーオプション

為替相場が上がるか下がるかを選んで投資するバイナリーオプションでも、ポイント投資を利用できます。なお、バイナリーオプションを行うには、楽天証券の総合口座に加え、FX口座とバイナリーオプション口座を開設しておかなくてはいけません。

必要な口座をすべて開設した後で、以下の手順でポイント投資を始めましょう。

楽天ポイントコースに変更する
バイナリーオプションの画面を開く
ポイントを使って購入

1.楽天ポイントコースに変更する

バイナリーオプションでポイント投資を行うためには、「楽天ポイントコース」への変更が不可欠です。まずは楽天証券にログインしてから、ポイント設定画面でコース変更を行いましょう。

なお、国内株式と同様、バイナリーオプションでもポイントコースを選ぶだけではSPUが適用されません。ポイントの付与倍率を上げたい方は、必ず投資信託で1回500円以上のポイント投資を行うようにしましょう。

2.バイナリーオプションの画面を開く

ポイントコースを変更した後で、画面上部の「その他商品」のタブをクリックし、「バイナリーオプション」から「バイナリーオプション取引」へと進みます。取引したい通貨ペアと時間、上昇か下降かを選択してください。

なお、バイナリーオプションでは時間単位ごとに取引の締め切りがあります。締め切りに間に合わないときは、次の取引を利用しましょう。

3.ポイントを使って購入

購入する数量を決めてから、「購入」ボタンを押す前に、その下にある「すべての楽天ポイントを使う」にチェックを入れましょう。

なお、バイナリーオプションでは、ポイント投資の方法はひとつしかありません。利用可能なポイントを全額購入に投入し、不足する金額は現金が使われます。利用可能なポイントがない場合は、全額現金で購入代金が支払われるのでご注意ください。

ポイント利用上限に注意

バイナリーオプションでポイント投資を選ぶと、利用可能なポイントが全額使われますが、購入額によっては全額は使えないので注意が必要です。楽天サービスのダイヤモンド会員の場合は1回の取引につき500,000ポイント、また、1か月の取引においても500,000ポイントが上限になります。ダイヤモンド会員以外の場合は、1回の取引につき30,000ポイント、1か月の取引において100,000ポイントが上限です。

まとめ

楽天証券ではポイントだけを使って投資できるサービスがあります。現金も組み合わせることができるので、ポイント数が少ない方も無駄なくポイントを活用できる機会になるでしょう。ただし、投資信託で1回500円以上の取引を行わない場合はSPUが適用されないため、ポイントの付与率が下がります。効率よくポイント投資をしたい方は、投資信託においてもポイント投資を利用するようにしましょう。