1日の過ごし方は様々!個人投資家のタイプ別・生活スタイル事例

家の模型を持つビジネスマン

皆さんは、個人投資家はどのような生活をしていると思いますか?

常にチャートをチェックしている、投資などのセミナーに積極的に参加しているという印象ではないでしょうか。しかし実際は、投資の仕方の違いもあるので一人ひとり異なる生活スタイルを持っています。

そこで今回は、投資との向き合い方でおおまかに分けた3つの生活スタイルをご紹介します。個人投資家がどのような生活をしているのか気になるという人は、ぜひ目を通してみてください。

そこで今回は、

  • 専業投資家の生活スタイル
  • 兼業投資家の生活スタイル
  • サラリーマン投資家の生活スタイル

専業投資家の生活スタイル

照明が当たるデスクトップのPC

専業投資家とは

個人投資家の中には、投資だけで生計を立てている専業投資家がいます。

1日で売買を完結するデイトレード(デイトレ)、数日程度の短期的な売買を繰り返して値幅を取るスイングトレード、配当で収益を立てる長期投資など様々な投資手法がありますが、どのような投資手法であっても専業投資家になれば集中して投資に向き合うことができるようになります。

ただし、専業投資家はプレッシャーや精神的な疲労も大きくなります。投資経験を積み、安定的に利益が出せることが条件でしょう。

専業投資家を目指すには

専業投資家になるにはどうしたら良いのでしょうか。専業投資家を目指すにはおおまかに4ステップあります。

1.必要な生活費を明確にする

専業投資家は投資で生計を立てますから、毎年どの程度の生活費が必要かを明確にする必要があります。元手の資金にもよりますが、相場が悪い時でも継続できるように生活費を見直す必要もあるかもしれません。

2.投資対象や投資手法を決める

株、FX、先物、暗号通貨、不動産などの様々な金融商品があります。何を取引するのかを決めてその金融商品に精通する必要があるでしょう。また、取引の時間軸など取引手法についても研究して、利益が出せるだけの知識と経験を身に着ける必要があります。

3.必要な資金を確保する

専業投資家は元手が必要です。どのように資金を用意するかを考える必要があります。ありがちな失敗は少ない資金で専業投資家を始めて、相場で損を出して、すぐに退場してしまうことです。

4.経験を積む・心構えを身に着ける

どんなに資金があったとしても、投資経験がなければすぐに失敗してしまうでしょう。まずは色々な書籍を読み勉強、少ない資金から投資に慣れる、投資マインドを身に着けることを目指しましょう。

1日の生活スタイル例(デイトレーダー)

投資手法によって生活スタイルは様々です。ここでは、1日で取引を完結するデイトレーダーを例に生活スタイルをご紹介します。

6:00 起床

経済ニュースや海外マーケットの動向チェック

8:00~9:00 証券会社のレーティング情報確認

毎朝、各証券会社の証券アナリストが上場企業の格付けを発表するため、トレードのアイディアに加えられるか確認

9:00~15:00 株の売買

デイトレの値幅が取りやすいのは前場の9:00~11:30

15:00~ IR情報やニュースを確認

20:00~ PTS(市場外取引)を確認

IR情報やニュースによる反応を確認、必要に応じてPTSで取引

23:30~ 米国市場を確認

世界の主要マーケットである米国市場を確認してから就寝

専業投資家のメリット 自分で時間の使い方を決められる

専業投資家のメリットは、自分で時間の使い方を決められることです。東証が開いている時間(ザラ場)は9時から11時半、12時半から15時の5時間なので、それ以外の時間は自分で好きなように決めて過ごすことができます。

投資に関する情報収集や勉強時間に充てることもできますし、友達と遊ぶ時間に充てても良いでしょう。会社員だと遊ぶ時間がなかったけれど、専業投資家になったら遊ぶ時間が増えたというケースは少なくありません。

専業投資家のデメリット 相場に左右される不安定な生活・潤沢な資産が必要

専業投資家のデメリットは相場に左右されることと、左右されないための潤沢な資産が必要ということです。

資産があればあるほど低い利回りで生計を立てることができますし、取引に損失を出すことは必ずあるので余裕資金が心の支えになります。最低でもデイトレーダーなら1000万円、長期投資家なら1億円は必要でしょう。

デイトレーダーは技量次第の面もありますが、「1年で資金を2倍」などの無謀な目標設定は控えましょう。資金1000万円で利益400万円(年利40%)でも十分に高い目標設定です。

長期投資家の場合、1億円以下で専業投資家になるのは難しいでしょう。

例えば、米国株指数のS&P500は年間平均7%上昇しますから、S&P500に連動する投資信託に投資すると年間で700万円、税金を差し引いても560万円の利益が見込めます。

しかし、株価は大きく下落する年もあります。期待に反して大きく下落してしまうと利益から生活資金が捻出できず資産が目減りしてしまいます。

兼業投資家の生活スタイル

本業と副業のパズル

兼業投資家とは

兼業投資家は、セミリタイア生活をしている方のように投資の他にも仕事をして収入を得ている投資家を指します。相場の変化によっては、専業投資家として食べていくことが難しい時期もあります。そのような場合でも他で収入を得ているため困らずに済みます。

  • 取引しない時間帯に短時間のアルバイト
  • 融通が利く自営業
  • ブログやYouTubeなどのネットビジネス

1日の生活スタイル例(ネットビジネス&長期投資)

他の仕事をしているとデイトレは難しいでしょう。デイトレーダーと比べると相場の一挙一動を追う必要がなくなるため、仕事に割く時間が多く、投資に割く時間が少なくなります。

6:00 起床

経済ニュースや海外マーケットの動向チェック

9:00 株の売買

必要に応じて売買を行う

9:00~19:00 ネットビジネスなどの仕事

20:00~ IR情報を確認

23:30~ 米国市場を確認

世界の主要マーケットである米国市場を確認してから就寝

兼業投資家のメリット 余裕のある運用ができる

兼業投資家は投資以外の収入があります。専業投資家と比べてデイトレをする時間を捻出するのは難しくなりますが、却ってゆとりある時間の使い方ができるかもしれません。

また、投資以外に収入があることで余裕を持った運用が目指せます。専業投資家は潤沢な資産が必要ですが、兼業投資家なら投資以外の収入額によっては少ない資産でも良いでしょう。

兼業投資家のデメリット 仕事に左右される

兼業投資家のデメリットは投資の他に行う仕事に左右されます。アルバイトなら多くの収入は期待できませんし、場合によっては時間も多く取られるかもしれません。ネットビジネスで多くの収入を得る方もいますが、不安定なビジネスはいつ無くなるか分かりません。会社員に比べると不安定さはあります。将来的な計画を考える必要があるでしょう。

サラリーマン投資家の生活スタイル

通路で会話するビジネスマン

サラリーマン投資家とは

投資を始めた会社員をサラリーマン投資家と言います。多くの投資家がサラリーマン投資家ではないでしょうか。平日がお休みの勤務体系なら、平日にデイトレードもできますが、多くの方は昼休みや夜中のうちに情報収集して売買注文を出すことになるのでスイングトレードや長期投資になるでしょう。

投資を始めたばかりの頃は投資に関する知識もないため、少額投資で始めるケースが多いでしょう。

平日の生活スタイル例(一般的な会社員)

会社員の場合、投資に向き合う時間はすきまの時間になります。

6:00 起床

8:30~12:00 仕事

12:00~13:00 昼休み中に情報収集・売買

13:00~19:00 仕事

19:00~ IR情報やニュースを確認、PTS(夜間取引)のチェック・取引

23:30~ 米国市場を確認

世界の主要マーケットである米国市場を確認してから就寝

サラリーマン投資家のメリット 社会的信頼と安定した生活

会社員は社会的な信用があります。住宅や車のローンを組む際に、専業投資家だと審査に通らないことが多いです。

また、生活に必要な収入を安定して得られる魅力があります。投資はあくまでも趣味、いずれ利益になってくれれば良いと余裕を持った投資ができるでしょう。

サラリーマン投資家のデメリット 時間を注ぎ込めない、深夜取引が雑になる

サラリーマン投資家は投資や勉強・情報収集に時間を注ぎ込む時間はどうしても少なくなります。リアルタイムで相場を確認、売買するのが難しくなるのでデイトレは難しく、スイングトレードもしくは長期投資がメインになるでしょう。

仕事帰りの夜中に取引できる米国株やFXがありますが、仕事帰りの疲れた頭で判断すると失敗する可能性が高くなります。雑な投資をせず、堅実に資産形成を考える方が良い結果につながりやすいでしょう。

まとめ

個人投資家には様々な生活スタイルがあります。投資家というと専業投資家を思い浮かべる人が多いですが、色々な投資家がいます。

仕事と投資を兼業すれば、安定した収入を得ながら投資を行えます。ある程度資金を用意できたら、専業投資家を目指してみると良いでしょう。