ETFの配当(分配金)とは?高配当銘柄を選ぶメリットとデメリット

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ETFでは、株式でいうところの「配当(金)」に該当する「分配金」が設定されていることがあります。とはいえ、配当金=分配金ではありません。それぞれどう違うのか、また、どのように投資に活用できるのかについて紹介します。

ETFの配当とは?

配当のイメージ

ETFの配当は、正確には「分配金」と呼ばれ、信託財産に生じた収益の中から信託報酬などの費用を差し引いて求めた金額のことです。ファンドを保有している投資家はそれぞれの保有分に応じて分配金を受け取ります。

なお、分配金を受け取れるのは分配金の権利が確定する日にファンドを保有している投資家です。権利が確定する前にファンドを売却した場合は、買い取った投資家が分配金を受け取ります。

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配当金と分配金の違い

ETFなどの投資信託を保有していると年に何度か分配金を受け取れることがあるのと同様、株式を保有していると年に一度、ないし二度程度、配当金を受け取れることがあります。定期的に受給できることがあるという点では配当金と分配金は同じですが、異なる点も少なくありません。

まず、分配金は信託財産に生じた収益の中から支払われますが、この収益の中には配当金も含まれるため、正確には配当金は分配金の一部といえるでしょう。また、分配金は投資信託を運用している会社から支払われますが、配当金は株式を発行している企業から支払われる点も異なります。

分配金は収益の中から支払われるため、支払い後は収益が清算された状態になり、ファンド自体の価格、ETFならば株価が下がる点も特徴です。一方、配当金を受け取る権利が確定する日の前には、株式を購入する投資家が増えるため、株価は上昇する傾向にあります。

配当利回り(分配金利回り)とは?

配当利回りとは、株価に対して配当金がどの程度の割合なのかを計算したものです。ETFなどの投資信託のように分配金が出るものに対しては「分配金利回り」といい、ファンドの価格、ETFであれば株価に対してどの程度の分配金を受け取れるのかを計算します。

例えば株価が20,000円のETFに対して1,000円の分配金が出たとしましょう。分配金利回りは1,000円÷20,000円×100=5%です。

なお、分配金利回りは年間の分配金で計算します。例えば年に1回だけ分配金が支払われるファンドであれば、そのときの分配金から分配金利回りを求めることが可能です。

一方、年に数回分配金が支払われるファンドの場合は、年間の分配金を合計して計算します。例えば年に2回分配金を出すETFの株価が20,000円としましょう。その年最初の分配金が1,000円、2回目の分配金が500円であれば、年間で1,500円の分配金が支払われたことになるため分配金利回りは1,500円÷20,000円×100=7.5%です。

高配当のETFに投資する3つのメリット 

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高配当のETFに投資することには、次の3つのメリットがあります。ETFの詳細な株価変動を示すページで配当金利回りが表示されていますので、ぜひチェックしてみましょう。

  1. 定期的に配当金を受け取れる
  2. 少額で分散投資ができる
  3. 比較的価格が安定している

なお、配当金利回りが1~3%のETFが多いので、高配当は4%以上が目安です。

1.定期的に配当金を受け取れる

高配当のETFを保有しているならば、定期的に配当金を受け取れます。配当金利回りが1~3%のETFが多いと紹介しましたが、これらの水準でも定期預金や普通預金などと比べると何十倍もの利回りです。

ただし、預金とは異なり元本保証型の金融商品ではありません。ETFによっては、配当金は受け取れても株価が下がる可能性があるので注意が必要です。

2.少額で分散投資ができる

ETFは、複数の株式を組み合わせて日経平均株価などの特定の指数に連動するようにつくられた金融商品です。複数の株式に資産を分散させて投資したのと同じ効果が得られるため、少額で分散投資できます。

リスク分散のためには、資産を分散させることは基本となるでしょう。しかし、別々の株式を購入することで資産分散を図ると、それぞれの株式を単元株数(最少の購入単位。通常は100株)ずつ買うだけでも数百万円程度かかるので初心者にはおすすめできません。

分散投資のイメージ

3.比較的価格が安定している

ETFは日経平均株価などの指数に連動しているため、特定の企業の株式のように株価が急激に上昇・下落することは少なく、比較的価格が安定しています。

一般に、株式を保有する際には、急激な下落だけでなく、企業が倒産して価値が0になるリスクにも備えなくてはなりません。ETFは1つの企業の株式だけで構成されているわけではないので、たとえ構成する企業の1つが倒産したとしても価値が0になることはない点もメリットです。

高配当のETFに投資する3つのデメリット

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定期的に配当金を受け取れるだけでなく、少額で分散投資をしたり比較的価格が安定していたりと、高配当のETFには多くのメリットがあります。しかし、メリットだけではありません。高配当のETFにはデメリットもあります。とりわけ次の3点には注意が必要です。

  1. 利益の再投資ができない
  2. 選択肢が少ない
  3. 積立投資には向かない

1.利益の再投資ができない

投資信託を購入する際には、利益から生じた分配金を「元本に組み入れる」か「分配金として受け取る」かを選択することが可能です。「分配金として受け取る」を選ぶと定期的に証券口座に分配金が入金されますが、「元本に組み入れる」を選ぶと投入した資金に分配金を加えた金額が新たな投資資金となります。株価が上昇しているETFであれば効率よく資産を増やせるので、手間をかけずに投資できる手法といえるでしょう。

しかし、ETFも投資信託の一種ですが、利益から生じた分配金を「元本に組み入れる」ことはできません。必ず分配金として受け取らなくてはいけないため、利益の再投資ができず、投資資金を自動的に増やせない仕組みになっています。

2.選択肢が少ない

証券会社によっては100以上もの種類があるETFですが、分配金を実施している多くのファンドが1~2%の低利回りで、4%以上の高配当のものとなると数えるほどしかありません。

多くのファンドから吟味して選びたいと考えている方には、選択肢の少なさがデメリットになるでしょう。ただし、「選択肢が多いと迷うので困る」という方には、メリットともいえます。

3.積立投資には向かない

投資信託は積立型で運用することが可能ですが、ETFは投資信託の一種ではありますが、すべてのファンドが積立投資に対応しているわけではありません。そのため、自ずと積立投資できる高配当ETFも限られてしまいます。

毎月少しずつ投資額を増やしたい方は、自分で毎月株式を購入するという方法を検討できるでしょう。自動的に積立投資ができなくても、自分で手続きをすることで投資額を増やしていくことができます。

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ETFを選ぶ際に注意したいポイント

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証券会社のETFを購入するページには、株価や分配金利回り、過去の分配金などの豊富な情報が記載されているため、どう選んでよいか迷うこともあります。どのETFを購入するか迷ったときは、次のポイントに注目してください。

  • 売買高が多いか
  • 最低売買単位は適当か
  • 分配金利回りはどの程度か
  • 分配金を受け取るタイミングはいつか
  • つみたてNISAに対応しているか

売買高が多いか

売買高が多いETFは頻繁に取引が行われているため、購入したい価格・売却したい価格で取引がしやすくなります。似たような値動きをしているETFがあるときは、売上高の多さで選んでみることもできるでしょう。

売買高が低いと取引量が少ないため、売却したいときに買い手が見つからずに不本意な価格で売ることにもなりかねません。

最低売買単位は適当か

ETFの中には最低売買単位を低く設定し、数千円から取引できるものもあります。「まずは少額から投資を始めたい」と考えている方であれば、最低売買単位が低いETFに注目することができるでしょう。

ETFは金融商品の中ではリスクが低く投資初心者にも向いているとはいえ、元本が保証されているわけではないので投資資本が減る恐れがあります。慎重に投資を始めていきたい方も、最低売買単位が低いETFに注目してみてください。

分配金利回りはどの程度か

長期保有を考えている場合は、分配金利回りにも注目してファンドを選びましょう。少なくとも信託報酬(ファンドの運用手数料。年間の発生割合で表記)の割合よりも分配金利回りが高いか、チェックしてみてください。

分配金利回りが信託報酬よりも低い場合は、ファンドそのものの株価は変化していなくても資産は目減りしていることになります。

分配金を受け取るタイミングはいつか

ETFを売買するときには、分配金を受け取るタイミングにも注目してみてください。購入する場合は分配金が出る直前がお得に思えますが、実は必ずしもそうとはいえません。分配金が出ると株価が下がるため、分配金が出た後のタイミングを狙うほうが効率よく購入できることがあります。

売却する際にも注意が必要です。受け取ってから売却すると価格が下がるため、利益が少なくなることもあります。

つみたてNISAに対応しているか

ETFはNISAには対応しているが、つみたてNISAに対応しているETFは少ないので、つみたてNISA口座で運用しようと考えている方は必ずチェックしてみてください。

つみたてNISAも通常のNISAと同じく、発生する利益が非課税になる制度です。分配金も非課税になるため、長期保有を考えている方もつみたてNISA口座の利用を検討できるでしょう。

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まとめ

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ETFの中には、株式の配当に当たる分配金が定期的に支払われるものもあります。利回りが年4%以上の高配当のものもあるので、長期的な運用を考えている方は注目することができるでしょう。ただし、分配金が支払われた後は株価が下がるため、売買をするタイミングを見極める必要があります。こまめに値動きを確認し、賢く運用していきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修】青柳仁子

◆一般社団法人 日本コンサルティングFP普及協会 代表理事 ◆一般社団法人 ウーマンリッチ実践協会 代表理事 ◆Hito.co株式会社 代表取締役 ◆投資スクールブルーストーンアカデミー 代表 ◆日本ビジネスインテリジェンス協会 理事 ◆日本経済大学大学院 臨時講師 ◆明治大学リバティアカデミー 講師 ◆大手コンサルティング会社で中小企業の財務改善を手掛け、最年少女性マネージャーとして史上初の最優秀賞を得る。その後外資系生命保険会社にヘッドハントされ転職。 ◆個人の家計相談に乗り、3か月で100件の契約を取得し、社長賞を得る。 2007年に中立的な立場のFP事務所を立ち上げ独立。 ◆2010年に投資スクール『ブルーストーンアカデミー』を設立し、8年で受講生1600名を突破。グループ年商1億円の事業に育てる。相談件数累計20,000件以上、相談を受けた投資金額累計25億円以上。売り上げの一部をチャリティ団体に寄付
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