投機とは短期間で利益を得ようとする行為!投資との違いや方法を解説

投機するイメージ

「投機」とは利益を短期間で得ようとする行為のことで、投資の意味で用いられることもありますが、少しニュアンスが異なります。具体的には何が異なるのか、また、資産形成やギャンブルとは何が異なるのかについて見ていきましょう。また、投機の注意点も解説します。

投機とは利益を短期間で得ようとする行為のこと

デイトレードのイメージ

投機とは、短期間で利益を得ようとする行為のことです。簡単にいえば、安いと思うタイミングで購入し、少し高くなったらすぐに手放して利益を確定します。

例えば、株価が少し安くなったときに購入し、上がったらその日のうちに売却して利益確定するなどの1日内に終える投資を「デイトレード」といいますが、これも投機の一種です。

投機のイメージ

投資との違い

一方、投資は長期間にかけて価値が上昇することを期待する行為です。例えば、「この会社は今後成長する」と判断して株式を購入し、会社の成長によって利益や配当を期待することは投資といえるでしょう。

短期的に利益を得ようとする投機とは異なり、投資は資金を投入して時間をかけて成長を見守ることが目的であり、利益はそれに付随するものとなります。

投資のイメージ

資産形成との違い

資産形成とは、株式や投資信託のように利益を期待できる金融商品などを使って資産を運用したり、定期預金などに貯金したりすることで、資産を増やしていく行為のことです。

投機のように短期的な利益を期待するのではなく、投資のように企業などの成長を見守ることが目的でもありません。また、保険などを使って万が一に備えることも資産形成のひとつと考えられます。

資産形成のイメージ

ギャンブルとの意味の違い

短期間で利益を得ようとする行為であるという点は、投機もギャンブルも同じです。いずれもすぐに利益を得る可能性はありますが、反対に短期間で大きな損失が生じる可能性もあるでしょう。

しかし投機とギャンブルには一点、大きな違いがあります。投機では利益を得られる可能性と損失が生じる可能性はおおよそ半々ですが、ギャンブルでは胴元(ギャンブルを取り仕切る運営団体や個人)への手数料が高いため、損をする可能性のほうが圧倒的に高いのです。

投機の2つのメリット

短期投資のイメージ

投機はギャンブルよりは高確率で利益を期待できるとはいえ、運もある程度関わってくるため、投資と比べるとギャンブル性が高い行為です。しかし、投機ならではのメリットもあるので、投資と投機を使い分けることで資産を上手に増やせることがあります。特に次の2つのメリットは、投機ならではの利点といえるでしょう。

  1. 短期間で利益を得られる
  2. ハイリターンを期待できる

1.短期間で利益を得られる

投機は、価格が安くなったときに購入し、高くなったときにすぐに手放すことで利益を獲得する手法です。株式投資のように長期にわたって価値の成長を見守ることはしないため、短期間で利益を得られるメリットがあります。

例えば今すぐお金を増やしたいときや、近い将来にまとまった資金が必要なときには、時間のかかる手法は向いているとはいえません。投機を活用して、短期間での利益を目指すことができます。

2.ハイリターンを期待できる

投機は運によって結果が左右される要素もあるためハイリスクですが、その分、ハイリターンを期待することができます。

例えば投機的な投資手法としてしばしば用いられるFXは、実際に投資する金額よりも多額の資金を動かす「レバレッジ」と呼ばれる仕組みを利用して、少額の資金投入で多額の利益を獲得することが可能です。

投機の3つの注意点

こまめに相場をチェックするイメージ

短期間で利益を得たい方やハイリターンを求める方には、投機は優れた利益獲得の手法です。しかし、リスクも多く、慎重に実施することが必要といえるでしょう。投機を行う場合には、少しでもリスクを抑えるためにも、次の3つのポイントに留意するようにしてください。

  1. こまめに相場の動きをチェックする
  2. 少額かつ余剰資金で行う
  3. 投入資金を分散する

1.こまめに相場の動きをチェックする

投機は短期間の価格上昇に注目して利益を獲得する手法です。価格が上昇したタイミングを見逃さないためにも、こまめに相場の動きをチェックする必要があるでしょう。

一方、投資は長期にわたって成長を見守る行為のため、相場が下落しても慌てることはありません。1週間、1ヶ月、1年と長期のスパンで価格の変化を確認し、投資を続けるかどうかを判断します。

2.少額かつ余剰資金で行う

投機には運の要素があるため、場合によっては損失が生じることもあります。投機をするときは特に使う予定がなく、なおかつ家計に影響を与えないほどの少額の余剰資金で行うようにしましょう。

特にFXのように投入した資金よりも損失が多くなる可能性がある投機に関しては、他の手法よりも少額のみを投入することを心掛けてください。

3.投入資金を分散する

すべての資金をひとつの商品に集中して投入すると、万が一、予想と反する動きをしたときには損失が多くなってしまいます。

例えば株式Aの株価が絶対に上がると予想して、全資金をAに投入したとしましょう。予想通りに値上がりすれば利益も大きくなりますが、予想に反して下落し続けるなら、損失が拡大してしまいます。資金を複数の商品に分散して資産を守るようにしましょう。

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投機か投資かで迷ったら?

悩む女性のイメージ

投機を実施することで短期間でハイリターンを期待することができます。一方、投資を選ぶ場合は、短期間で利益は得られなくても、長期にわたって利益を期待することが可能です。

投機も投資も資産を増やすための手法であり、どちらか一方が正しく、どちらかが間違いというものではありません。投機か投資か迷ったときは、次のポイントで選んでみましょう。

日中忙しい方は投資

投機は、デイトレードのようにごくわずかな期間で利益を獲得しようとする手法です。例えば株式を投機的に運用する場合は、株価が動く平日日中にこまめに価格をチェックする必要があります。日中忙しい方は、短期間で利益を得ようとしない投資のほうが向いているといえるでしょう。

一方、為替を投機的に運用して利益を得ようとする場合は、平日日中以外も価格変動をチェックする必要があります。

夜中に何時間も相場チェックをしていると本業に支障が出ることもあるので、時間を自分で決めておくなどのルールを作り、無理のない範囲で投機に取り組むようにしましょう。

資産運用経験が少ない方も投資

今まで資産運用をした経験が少ない方は、短期間で利益を得る投機は難しいかもしれません。株価や為替の動きを予想することに慣れていないと、ついギャンブル的に運任せにして資金を投入してしまうこともあります。時間をかけて資産を成長させる投資や、保険商品などの将来の不安に備える形での資産形成を検討することができるでしょう。

一方、資産運用の経験が豊富で、相場を読む力にある程度は自信がある方は、投機にチャレンジして短期間でハイリターンを目指すこともできます。しかし、どんなに経験が豊富な投資家でも読みを外すことがあるので、投機には少額かつ余剰資金を用いるようにしましょう。

また、特定の商品に全資産を投入するのではなく、いくつかの商品に分散させたり、投資も並行して行ったりすることでリスクを分散させることも大切です。

長期的に資産を増やしたい方も投資

「老後資金を用意したい」「将来マイホームを購入するための頭金を用意していきたい」というように、近い将来ではなくある程度遠い将来に向けて資産を増やしたい方も、投機ではなく投資を選ぶことができます。

ハイリターンを期待できる投機はリスクが高くなりがちですが、ローリターン型の投資を選べばリスクも低く抑えることができ、安定した資産形成を目指せるでしょう。

ただし、どんなにローリスクの投資であっても、リスクがないわけではありません。投入した資金が減る可能性は必ずあります。よって、特定の商品に資産をまとめて投入するのではなく、複数の商品に分散させることが必要です。

また、投資の手法自体もいくつか分散させることができるでしょう。例えば国内株式だけに資産を集中していると、日本経済が急激に落ち込み、多くの企業がダメージを受けた場合に資産を大きく減らすことになりかねません。

外国株式や債券、不動産、定期預金などのさまざまな手法を活用して資産を分散させ、情勢が変わったときでも資産をある程度は守れる状態にしておきましょう。

余剰資金で短期的に利益を得たい方は投機

特に使う予定がない資金が手元にあり、なおかつ短期的に利益を得たいと考えている場合は、投機にチャレンジすることができます。投機はギャンブル的な要素も少なからずあるため、少額のみを投入することを意識して実施しましょう。

投機で利益を得た場合も、投入する資金をあまり増やしすぎないことが大切です。獲得した利益は別に置いておき、最初に投入した資金のみを使って次の投機を行うなら、利益を全額失ってしまうという状況は回避できます。

また、特に急ぎで利益を獲得する必要がない場合は、投機から投資にシフトすることもできるでしょう。例えば為替や株式を活用して資産運用する場合でも、短期的に利益獲得が難しそうなときは長期にわたって価格の推移を見守り、予想した以上に価格が上昇したタイミングで売却して利益を確定させます。柔軟に投機と投資を使い分け、大切な資産を増やしていきましょう。

まとめ

笑顔のイメージ

投機は短期的に利益を期待する資産運用方法で、ハイリスクハイリターン型の手法といえます。一方、投資は長期にわたって価値の成長を見守る手法です。短期的な価値の変動に左右されることがないため、特に急いで利益を確定する必要がないときに活用できます。

状況によって柔軟に投機と投資を使い分けることで、それぞれのメリットを活かすことが可能です。資産運用の経験が少ない方は、まずは投資から取り組み、資産形成を目指していきましょう。