NISAを運用するなら楽天証券がおすすめ!メリット・デメリットを解説

NISAを運用するなら楽天証券がおすすめ!メリット・デメリットを解説

NISAを始めるときに迷うのは、どの金融機関に口座を開設するかということではないでしょうか。金融機関によって取り扱う商品や手数料が異なるため、よく比較して選びたいですよね。

投資初心者の方がNISAを運用するのであれば楽天証券がおすすめです。楽天証券でNISAを運用するメリットとデメリットについて解説します。

楽天証券でのNISAの買い方について

投資の知識

楽天証券でNISAを始めることを決めたら、NISAとつみたてNISA、どちらを選んで口座を開設しましょう。

NISAとつみたてNISAは併用することができないため、自分の投資資金やライフスタイルなどを考慮して選んでください。投資額や投資対象を比較して判断するのもおすすめの方法です。

基本は投資額によってNISAかつみたてNISAを選ぼう

NISAかつみたてNISAかの選択は、年間投資額と非課税期間を比較して選ぶのが基本です。NISAとつみたてNISAは年間投資可能額が異なります。

NISAは年間120万円まで投資できますが、つみたてNISAは40万円までしか投資することができません。年間40万円以上投資をしたいのであれば、迷わずNISAを選びましょう。

NISAは非課税期間が5年と短いですが、ロールオーバー(非課税期間の延長)を上手く活用すれば、非課税期間は最長10年間となり長期投資も可能です。

楽天証券でNISA口座を開設すると、「使用状況」の画面にて、NISA買付可能額(120万円)と、すでに利用済みのNISA投資額、各商品ごとの利用済みのNISA投資額を確認することができます。使用状況は1日1回更新されるので、使用状況を確認しながら資産運用を進められますよ。

長期積立をしたい方にはつみたてNISAがおすすめです。つみたてNISAの年間投資可能額は40万円ですが、非課税期間が20年と長いため、毎年40万円投資すれば20年間で合計800万円を積み立てることができます。

投資商品も金融庁が認定した長期保有に向くもののみに限定されているので、リスクの低い投資信託やETFでの長期積立投資を考えている方、毎月定額をコツコツ投資したい方は、つみだてNISAを選ぶといいでしょう。

楽天証券のつみたてNISA口座では、積立する投資信託を選んだあとに、積立タイミングや金額を設定することができます。ファンド毎に積立金額と分配金を設定し、ボーナス設定をする場合は金額と指定月を設定。すべて設定し終わると年間積立想定額が表示されるので、年間投資可能額(40万円)を超えないように調節することができます。

また、楽天証券では「楽天カード決済」で投信積立を行うことができます。

 楽天証券での投資イメージ

毎月12日までに申し込みを行った積立設定分を翌月1日に買い付け、27日に楽天カードの引落先の銀行口座から支払われます。

また、楽天カードからカード決済額100円につき1ポイントの楽天スーパーポイントが付与されます。

現物株式での投資をしたい場合はNISAがおすすめ

現物株式での投資をしたい場合など、購入した商品にこだわりがある場合はNISAがおすすめです。

一般NISAとつみたてNISAの比較図

NISAの対象となる商品は投資信託、株式、REITなどバリエーションが豊富です。現物株式での投資をしたい方のニーズを満たすなら、NISAをおすすめします。

楽天証券では、ダウンロード型取引ツール「マーケットスピードⅡ」を使った商品の取引もできます。「個別銘柄」という一つの画面で「市況」「チャート」「歩み値」「適時開示」「四季報」「株主優待」「アナリストの業績予測」などをまとめて確認できるため非常に便利です。

また、スマホアプリ「iSPEED(アイスピード)」を使った取引も可能。情報収集から取引までアプリで完結するため、パソコンを使えない方も安心。通勤時の電車の中やランチタイムなど、日常のあらゆるシーンで気になる銘柄の株価や取引状況などを確認することができ、投資機会を逃しません。

ただし、株式や投資信託は大きいリターンが見込める一方で下落リスクもあります。特に短期間で利益を上げるのは難易度が高く、投資初心者には不向きです。

NISAは1~5年以内で結果を出したい方やリスクを考慮しても大きく資産を増やしたい方、ある程度投資に慣れている方向きだといえるでしょう。また、ロールオーバーすることで非課税期間を最長10年間まで延ばすことができますので、長期投資したい方にもおすすめです。

一方で、つみたてNISAの対象商品は、長期的な積立投資に適した商品に限定されています。選択肢の幅は少なくなりますが、一定の条件をクリアした投資信託があらかじめ選ばれているため、リスクは低めです。

投資経験者には物足りないかもしれませんが、膨大な選択肢の中から自分で選ぶことが難しい投資初心者には便利な制度だといえるでしょう。

楽天証券でNISAを運用するメリット

つみたてのイメージ

楽天証券のNISAには、楽天スーパーポイントが貯まる、取引手数料が安い、日本経済新聞を無料で購読できる、など他の証券会社にはない魅力がたくさんあります。どんなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

楽天カードを使えばポイントが貯まる

楽天証券では、取引に応じて「楽天スーパーポイント」か「楽天証券ポイント」を貯めることができます。

楽天カードで投信積立を行うと1%分のポイントが付与されるだけでなく、投資信託を持っているだけでポイントが貯まるので、長期的な積立投資を考えている方にはおすすめです。

楽天グループの共通ポイントである楽天スーパーポイントであれば、楽天市場での買い物や楽天トラベルでの予約など、貯まったポイントの使い道も多くなります。

NISAの投資で楽天スーパーポイントを貯めたい方は、楽天証券のホームページで事前に「楽天スーパーポイントコース」に設定しておきましょう。

一般NISAの取引手数料が安い

楽天証券の一般NISAでは、投資信託や信用取引(ETF・REIT)での取引手数料が0円に設定されています。

現物取引は「超割コース」と「いちにち定額コース」の2つの手数料コースを用意しており、超割コースは10万円までの現物取引手数料が99円(税込)、20万円までなら115円(税込)と低水準。いちにち定額コースも1日の取引金額合計が50万円までなら取引手数料0円となるなど、どちらも安価な手数料体系となっています。

店舗型の大手証券会社の場合、投資信託や信用取引(ETF・REIT)での取引手数料が2,000円以上、現物取引手数料が50万円の場合で3,000円以上かかるため、楽天証券のように無料で取引できるのは大きなメリットだといえます。

投資信託の取扱本数が多い

楽天証券は投資信託の取扱本数が2,600以上と業界最多水準。大手証券会社の野村證券の900本、大和証券の500本と比べても圧倒的に優位で、国内最大規模と言えるでしょう。

楽天証券であれば投資信託の買付手数料を気にする必要がないため、気軽に投資できます。

つみたてNISAでの取扱本数もSBI証券の163本に次ぐ159本と豊富。投資信託の選択肢があらかじめ絞られているつみたてNISAですが、楽天証券はその中でも業界最多水準の商品数を誇ります。

取引本数が多ければそれだけ選択肢の幅も広がるため、資産を分散しながら安定した資産運用を行うことができるでしょう。

セミナーやサイトで投資初心者も学べる

楽天証券では参加料無料の投資セミナーや各種勉強会を随時開催しています。

「楽天証券YouTube」「トウシルYouTube」も運営しており、セミナーや最新のマーケット情報など、投資に関するさまざまな情報を積極的に発信しているので、まだ知識の少ない投資初心者にとってはありがたいですよね。

銘柄の選び方や正しい投資方法など、サイトにも役立つ情報が多数掲載されており、NISAについて一から学べる工夫がされています。

無料で日本経済新聞を購読可能

楽天証券のトレードツール「MARKETSPEED(マーケットスピード)」のニュース欄では、日本経済新聞を無料で読むことができます。日本経済新聞の朝刊・夕刊だけでなく、日経産業新聞や日経MJなども閲覧可能です。

口座開設するだけで日本経済新聞を無料で読めるのは大きなメリットだといえるでしょう。

楽天でNISAを運用するデメリット

デメリットを確認

楽天証券のNISAには、少なからずデメリットも存在します。メリットだけでなくデメリットも把握したうえで、口座を開設すべきかどうか冷静に判断しましょう。

IPOの取り扱いが少ない

IPO(新規公開株)とは、これまで上場していなかった会社が証券取引所に新規上場するときに投資できるしくみです。

上場時に株価が上がりやすい傾向があるので、投資家に大変な人気がありますが、楽天証券の2019年のIPO取扱銘柄数は26社と少なめです。そのため、新規公開株を購入したい方には物足りないかもしれません。

IPO銘柄に投資したいなら、別の金融機関も検討したほうがいいでしょう。

ネット証券のため対面での相談は不可

楽天証券は実店舗を持たないネット証券会社なので、窓口での対人相談をすることができません。

対人相談では、口座の開設方法や商品選びなどについて細かなサポートを得られるメリットがあります。

楽天証券でもセミナーなどで情報を得ることはできますが、対面で担当者にアドバイスを受けながら投資先を決めたい方、インターネットになじみがない方には、対面での対応がないことは大きなデメリットに感じるでしょう。

つみたてNISAの積立頻度の選択肢が少ない

楽天証券のつみたてNISAを利用する場合、積立の頻度は毎日と毎月の2つの選択肢から選ぶことになります。

SBI証券なら毎日と毎月に加えて毎週の3つの選択肢から選べるため、積立頻度の選択肢が少ないのがネックです。

より細かく時間分散してリスク分散効果を得たい人にはデメリットと言えるでしょう。

NISAの非課税投資枠は再利用不可

一般NISAでは年間投資枠120万円、つみたてNISAでは40万円を超えない範囲で、新たな買付を行うことができます。

ただし、購入した年と同じ年に売却しても、そこで生じた空き枠を再利用をすることはできません。これはNISAの仕組みでもあるため、どの証券会社でも共通です。

楽天証券とSBI証券の比較

証券会社を比較しよう

SBI証券と楽天証券はどちらも個人投資家に人気のあるネット証券ですが、両社を比較すると、還元率では楽天、取り扱い本数ではSBIに軍配が上がります。両社の違いについて詳しく解説します。

還元率では楽天、取り扱い本数ではSBIに軍配

SBI証券と楽天証券の比較

楽天証券のポイントプログラムでは、取引手数料に対して楽天スーパーポイントが1%分付与されます。

1日もしくは1ヵ月の取引基準に応じて「大口優遇」と判定されると、楽天スーパーポイントの付与率が取引手数料の2%にアップ。貯まったポイントは1ポイント1円で換金可能です。

さらに、楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」に申し込み、「ハッピープログラム」にエントリーすると、各種取引の手数料100円ごとに1ポイント、あるいは投資信託の残高10万円ごとに4ポイントが付与されます。

楽天カードによる積立なら、ポイント還元でさらにお得に投資することができます。

SBI証券には商品のラインナップが豊富というメリットがあります。

外国株の取扱本数はネット証券会社の中で最多の9ヵ国、IPOの取扱銘柄数は80以上、投資信託の取扱本数は2500本以上。

商品数が多いため、自分の投資スタイルに合わせてさまざまな商品が選べます。

楽天証券の投資信託の取扱本数はSBI証券とほぼ同じですが、外国株は6ヵ国、IPOの銘柄数は30未満と少なく、取扱本数ではSBIに軍配があがります。

初心者は楽天証券、経験者はSBI証券がおすすめ

楽天証券は投資初心者向けのキャンペーンやコンテンツ作りに注力しています。

口座開設や新規取引など投資を始めるだけで楽天ポイントが付与されるほか、口座開設の方法も非常に簡単。申し込みフォームから必要情報を記入し、本人確認書類をアップロードするだけの3ステップ最短5分で開設手続きが完了します。

またホームページの画面レイアウトも見やすく、専門用語には解説をつけるなど、初心者に優しいサイト設計です。投資初心者はもちろん、普段から楽天のサービスを利用することが多い方にもおすすめします。

SBI証券は投資信託の取扱本数が業界最多。積立頻度も毎日・毎週・毎月の3種類から選べるため、細かい時間分散にこだわりのある投資経験者向けの設定となっています。

スマートフォンアプリの「かんたん積立アプリ」では、自分に合ったポートフォリオや具体的な商品を提案してくれる機能もあり、利用しやすい環境が魅力です。

経験者はSBI証券を選んだほうが満足度も高くなるでしょう。

まとめ

NISAで賢く投資を

楽天証券のNISAは手数料の水準が低いうえに、取引で楽天ポイントを得ることができるため、お得感を実感することが多いです。口座開設も簡単で、投資に関する情報も豊富なので、投資初心者も利用しやすい証券会社と言えるでしょう。

楽天証券でNISAを運用するときは、すぐに売ってしまうような商品ではなく、豊富にラインナップされている商品から長く運用できるものを見極めて購入するようにするといいですよ。

これからNISAを始める方は、楽天証券を選択肢の一つとして検討してみることをおすすめします。