ヘッジファンドとは自由な運用ができるファンドのこと!わかりやすく解説

ペンを持つ人のイメージ

ヘッジファンドは相場の動きに影響されず、絶対収益を目指す投資ファンドです。高額な投資により、自由な運用でリスクを避けた投資が行われます。本記事では、ヘッジファンドの詳細や投資信託との違い、メリット・デメリットについて紹介しましょう。

ヘッジファンドとは?

ドル札を持つ人のイメージ

ヘッジファンドはアメリカで誕生した投資ファンドです。数千万以上の高額な投資を行うのが特徴で、さまざまな手法を使ってリスクを下げた運用を行います。市場の動向に左右されず利益を追求できるのが特徴です。「ヘッジ」には「避ける」という意味があり、相場が下がったときでも資産が減るのを避けるという意味合いが込められています。

限られた投資家が出資する私募投信

ヘッジファンドは一般に広く募集される「公募投信」とは異なり、富裕層や機関投資家など限られた人だけを募集する「私募投信」です。広告などの宣伝は行わず、証券会社などで取り扱うこともありません。紹介などで出資者を募集します。

投資家は高額な資金をプロに預け、運用により得られた利益から手数料を除いた金額が還元されるという仕組みです。自由な運用ができるため、あらゆる手法を使って絶対的利益を追求します。

ヘッジファンドの仕組みのイメージ

投資信託との違い

投資信託もヘッジファンドと同じくプロに運用を任せる手法ですが、両者は大きく異なります。ヘッジファンドは前述の通り、募集する人が限られた私募形式ですが、投資信託は公募により、証券会社などを通じて一般投資家から広く募集します。投資金額は100円からと誰でも投資が可能ですが、ヘッジファンドは数千万円からと高額です。

また、投資信託は株や債券など伝統的資産を対象にするのに対し、ヘッジファンドはそれに加えて先物取引などさまざまな手法を使います。

ヘッジファンドと投資の違いのイメージ

ヘッジファンドの特徴

書類を見る人のイメージ

ヘッジファンドは収益の目標や運用方法など、投資信託とは大きく異なる特徴があります。投資信託は株価指数に連動した運用を行うため、相場が下がればマイナスになる相対利益です。しかし、ヘッジファンドはどのような相場でも利益を追求します。公募形式で厳しい行政の規制がある投資信託と異なり、比較的自由な運用も可能です。

絶対収益を追求する

投資信託では日経平均株価やTOPIXなどの指数を運用の指標とし、市場の平均値を上回ることを目標にしています。しかし、ヘッジファンドの収益目標は相場の上下に関わらすプラスになるよう運用する絶対収益です。絶対収益は必ず利益を上げるという意味ではなく、株価指数などと比較せずに、どのような相場でも利益を目指すことを示しています。

比較的自由な運用ができる

行政の規制がある投資信託は、運用にも限界があります。値上がりしたら売却するという単純な手法のみで利益を狙うため、利益を獲得できるチャンスは基本的に上昇相場だけです。しかし、比較的運用の自由度が高いヘッジファンドは、先物取引や「デリバティブ」という新しい手法を取り入れ、下落相場でも利益を得られるように運用します。

ヘッジファンドの運用のイメージ

ヘッジファンドのメリット3つ

握手する人のイメージ

自由な運用で絶対収益を目指すヘッジファンドには、多くのメリットがあります。高い専門的知識を持つ運用のプロに任せられるため、投資先に迷っている場合でも安心です。

高いレバレッジをかけて運用しているヘッジファンドもあり、利回りが高い傾向もあります。あらゆる手法を駆使するため、リスクの少ない運用も可能です。ヘッジファンドのメリットについて、それぞれ見ていきましょう。

1.資産運用のプロに任せられる

ヘッジファンドは、資産運用のプロに任せられるのが大きなメリットです。投資信託のような固定の手数料ではなく運用利益に対する成果報酬を得るヘッジファンドは、利益を出さなければまとまった収入を得られません。結果を出さなければ仕事を失う環境のなか、高い知識と熱意で運用を行います。

運用の自信がなく安い金利で資産を眠らせている人にとって、高い利益を生むチャンスがあるといえるでしょう。

2.利回りが高い傾向がある

ヘッジファンドは投資信託に比べて利回りが高い傾向にあります。年利回り10%以上を目標にしているヘッジファンドも多く、通常では難しい利回りで資産を運用できるのがメリットです。

運用に最大10倍程度のレバレッジをかけているヘッジファンドもあります。レバレッジとは自己資本を担保に投資資金や金融商品を借り入れ、元本の何十倍にも相当する資金で取引する手法です。レバレッジはリスクもありますが、ヘッジファンドはリスクを避ける運用を行なっているため、レバレッジによる高い利益を生む運用を可能にしています。

3.リスクの少ない運用ができる

ヘッジファンドは自由な運用ができるため、さまざまな方法を駆使してリスクを避けることができます。株式や債券だけでなく、先物取引や信用取引といった手法を組み合わせているため、市場が下落しているときでも利益を追求できるのです。

投資のリスクを減らすために、複数の投資にヘッジファンドを加えるという方法もあります。ヘッジファンドはさまざまな金融商品に投資していることから、結果的に分散投資にもなるでしょう。

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ヘッジファンドのデメリット3つ

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メリットの多いヘッジファンドですが、デメリットもあります。まず、誰でも投資できるわけではありません。ファンドごとに申し込みの要件が定められています。出資は最低1,000万円程度からとハードルは高く、投資できる人は限られるでしょう。

大きなリターンを求めるにはある程度の資金が必要になるため、このような制限があるのも仕方ありません。ヘッジファンドには、ほかにも次のようなデメリットがあります。

1.流動性が低い金融製品になる

ヘッジファンドは投資できる人が限られるため、流動性が低い金融商品です。投資の機会が限られ、換金したいときにいつでも現金化できるわけではありません。

また、多くのファンドでは、解約できるようになるまで半年から1年の期間が設けられています。出資額が大きいことから、頻繁に解約できるようにすると運用資金が安定しないからです。ただし、ファンドの中には解約までの期間として3ヶ月など比較的短い期間を設けているところもあるため、初めてなので試してみたい場合はそれらを利用するとよいでしょう。

2.運用の実態がわかりづらい

ヘッジファンドは運用の実態を把握しづらいというデメリットもあります。投資信託では投資判断に必要な重要事項を説明した目論見書の発行が義務付けられていますが、ヘッジファンドにはそのような情報開示の義務がありません。

そのため、投資対象や投資割合などがわからず、リスクの高い運用をしていても気づけない場合もあります。ファンドの中には投資した銘柄や投資判断の内容などをレポートしてくれるところもあるため、事前に確認するとよいでしょう。ヘッジファンドを選ぶ際に不安な場合は、投資に詳しいアドバイザーなどに相談するのがおすすめです。

3.破綻のリスクもある

リスクを回避する運用をしているとはいっても、レバレッジをかけすぎればそれだけリスクも大きくなります。そのため、リスクを回避できず破綻する可能性もあるでしょう。

ヘッジファンドは世界に8,000ほどもあるとされていますが、トップクラスのファンドを除けば、創業して間もないファンドが多いのが現状です。ヘッジファンドの運用期間は平均5年とされ、新しく立ち上げたファンドの3分の1は、3年以内に破綻もしくは解散しているとされています。投資する際には、破綻のリスクを把握しておかなければなりません。

ヘッジファンドにはデメリットもあるものの、これらは質の高いヘッジファンドを選ぶことで回避することも可能です。

ヘッジファンドの代表的な手法

株のチャートのイメージ

ヘッジファンドの特徴は、あらゆる投資の手法を駆使して利益を追求することです。特に利用されている戦略には、次のようなものがあります。

  • 株式ロング・ショート
  • マルチ・ストラテジー
  • イベント・ドリブン
  • マネージドフューチャーズ
  • アービトラージ

最も多いのが株式ロング・ショートで34.1%、ついでマルチ・ストラテジーの13.7%、イベント・ドリブン10.2%と続きます。ここでは、上位3つについて、どのような手法なのか紹介しましょう。

参考:日興リサーチ

株式ロング・ショート

株式が値上がりや値下がりすることで利益を得る手法です。ロングとは「買い」、ショートは「売り」という意味で、値上がりを期待して参加することをロングポジションといいます。割安な株式を買い、値上がりを待って売却して利益を得ます。

一方、値下がりを期待して空売りによる利益を得ることをショートポジションといい、これら2つを組み合わせることでリスクを回避する戦略です。

マルチ・ストラテジー

複数の投資戦略を併用する手法です。多様な金融商品や投資戦略で資産を分散してリスクを減らし、安定的なリターンの獲得を目指します。1つの市場で相場が下がっても他の市場で利益を追求でき、運用資産を無駄なく常に投資に回せるのがメリットです。

マルチ・ストラテジーの戦略をとるファンドはさまざまな分野の専門家が集まって運用しているため、ファンド全体の知識レベルの高さも期待できるでしょう。

イベント・ドリブン

M&Aや業務提携、新商品開発など、企業の将来や業績などを大きく左右するイベントが起こることを予測して投資する手法です。合併が予想される企業や新商品の開発に成功しそうな会社に対し、成功が見込まれる場合は株式を買い、失敗が見込まれる場合は売ることで収益を狙います。

この手法を取るヘッジファンドは企業の事業に深い理解がなければならず、情報収集能力も必要です。ファンドを選ぶ際は、過去の運用成績をチェックするとよいでしょう。

まとめ

書類とパソコンのイメージ

ヘッジファンドは出資者が限定されている私募投信です。自由な運用により相場の変動に左右されないというメリットがあります。ただし、投資できるのは数千万単位とハードルが高く、一般の投資家が手軽に行えるものではありません。証券会社の中には絶対収益を追求する投資信託を扱うところもあるため、ヘッジファンドに興味がある方はそちらを試すのもおすすめです。

ABOUTこの記事をかいた人

【監修】青柳仁子

◆一般社団法人 日本コンサルティングFP普及協会 代表理事 ◆一般社団法人 ウーマンリッチ実践協会 代表理事 ◆Hito.co株式会社 代表取締役 ◆投資スクールブルーストーンアカデミー 代表 ◆日本ビジネスインテリジェンス協会 理事 ◆日本経済大学大学院 臨時講師 ◆明治大学リバティアカデミー 講師 ◆大手コンサルティング会社で中小企業の財務改善を手掛け、最年少女性マネージャーとして史上初の最優秀賞を得る。その後外資系生命保険会社にヘッドハントされ転職。 ◆個人の家計相談に乗り、3か月で100件の契約を取得し、社長賞を得る。 2007年に中立的な立場のFP事務所を立ち上げ独立。 ◆2010年に投資スクール『ブルーストーンアカデミー』を設立し、8年で受講生1600名を突破。グループ年商1億円の事業に育てる。相談件数累計20,000件以上、相談を受けた投資金額累計25億円以上。売り上げの一部をチャリティ団体に寄付
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