iDeCoの運用はどうしてる?

FINANCEと書かれた紙

iDeCo(イデコ)は何で運用するのか?

iDeCo(イデコ)の運用を行う金融機関を決めたら、次は「どう運用するか」を考えてみましょう。iDeCoは、毎月の掛け金を自分で運用する仕組みなのですので、どんな割合で何を使って運用するかは、あなた自身に任せられているということです。その結果によって、将来受け取る年金の金額が変わってくるのですから、慎重に選ぶ必要があります。

では、iDeCoではどのような商品を選ぶことができるのか、注意点とお勧めをお伝えします。

iDeCoの運用商品は、「元本確保型」と「元本変動型」の2種類

iDeCo(イデコ)の商品は大きく分けて、「元本確保型」と「元本変動型」の2種類があります。

元本確保型とは

元本確保型というのは、「定期預金」や「保険」の商品で、元本が確保されているタイプということです。この商品の場合は、運用したお金が減るということは無く、元本割れすることはまずありませんので、リスクを取りたくないという方には向いています。

ただし、リスクが低い分、期待できる利回りも低いので、運用していてもほとんど増えることはないと考えて置いた方が良いでしょう。というのも、定期預金では0.01~0.05%、保険では、0.005~0.02%というところです。もちろん、大分幅があるので、きちんと選んだ方が良いは良いのですが、広い意味では、0%金利というくくりになります。

ハイリスクハイリターンの法則を考えれば、ほとんどリスクが無い元本確保型ですので、ほとんどリターンもないということになります。

iDeCoは所得税、住民税減るという節税効果を考えると、定期預金でほとんど増えることが無くても、十分にメリットはあります。一般的に、積み立てた金額の20%くらいが税金から戻ってきますから、運用で増やすことができなくてもその分お得なのです。

ただ、せっかくなら老後資金を増やしたいという方は、投資にチャレンジしてみましょう。

iDeCoの運用商品もう一つは「元本変動型(投資信託)」

老後資金を少しでも増やしたいなら、iDeCoの商品の中でも投資信託で運用することをお勧めします。こちらは、「元本変動型」ですから、元本が保証されていません。運用状況によっては、預けたお金よりもマイナスになることがあるということです。逆に言うと、その分、プラスにできる可能性もあるということなのです。

iDeCoの投資商品は、「投資信託」のみです。投資信託とは、投資家から集めたお金をもとに、運用の専門家(ファンドマネジャー)が株や債券などの商品に投資をして、預かったお金を運用する金融商品のことです。

運用の成績によっては、大きく利益が出ることもあれば、損失を受けることもあり得ます。リスクがあるということなのですが、リスクを取ることによって、期待リターンも高まりますので、どれだけリスクを取るかという点が選ぶポイントになります。

私自身は、投資信託の運用方法を10年くらい教えてきていますので得意分野なのですが、一般的に思われているよりも種類が多く、選び方によって大きく差が出るの商品だと思います。

私を含め、私が指導してきた生徒さん達から話を聞くと、やはり、運用結果には大きな開きがあり、利益を出している人は10%以上の利益を出していますが、損失が出ている人は、逆に10%以上マイナスという方もいらっしゃいました。では、どのようなポイントで投資信託を選べばよいのでしょうか

iDeCoの投資信託商品はどんなものがあるか?

積み立てられた金貨

投資信託の種類

投資信託は、大きく分けて、インデックス型とアクティブ型があります。

インデックス型というのは、何かの指数に連動する投資信託のことで、指数というのは例えば「日経平均」のように、市場の動きを表す数値のことを言います。

日経平均インデックスという投資信託であれば、インデックス型で、日経平均株価に連動する動きをするということです。簡単に言うと、日経平均に投資をしているようなイメージですね。

他にも、債券インデックス、リート(不動産)インデックス、など、個別の銘柄ということではなくて、大きく市場の動きに投資ができるのがインデックス型です。

では、アクティブ型とは何か、というと、投資信託のファンドマネジャーという投資のプロが、これから値上がりしそうだな、というような独自の視点で選んだ銘柄で運用してくれるということです。

例えば日本株なら、「これから成長しそうな株」というテーマで選ぶ投資信託があったりして、その場合は、たくさんある株の中から成長株を選びだしてくれて、それで運用することになります。

もちろん、その選択が良いかどうかはファンドマネジャー任せですので、インデックス型よりも利益が高くなるかどうかは市場次第ということになります。

投資信託の投資先

運用の仕方でインデックス型とアクティブ型があったわけですが、投資先によってもう少し分類できます。投資先とは、その投資信託が何に投資をしているかということですが、例えば、「日本株」「日本債券」「海外株」などのように、国内外を含めて数種類あるということです。これらの投資先を方よりなく、バランスよく投資をすることで、分散投資といって比較的安定した運用が可能になります。特に初心者の方は、投資先が偏りがちですので、バランスには気を付けましょう。

こうしたバランスを重視して、最初から、いくつかの投資先に分散して運用している投資信託は、「バランス型」と言って、複数の投資先を組み合わせたものです。

例えば、「日本株」「日本債券」「日本不動産」の3つに投資をしている、というような投資信託は、バランス型と呼ばれます。

一方で、「日本株」に投資している投資信託、「日本債券」に投資している投資信託、「日本不動産」に投資をしている投資信託、にそれぞれ投資をして、3つの投資信託で運用しても同じ効果を得ることができます。

iDeCoで投資信託を組み合わせるポイント

では、最終的にどう選ぶかということですが、どれだけリスクを取れるかによって選び方は変わりますので一概には言えませんが、今回は、初心者の方を対象に解説します。

インデックス型を選ぶ

まず、アクティブ型とインデックス型であれば、インデックス型を選びましょう。そもそもiDeCoで選ぶことができる投資信託はインデックス型が多くなっていることが多いので、それが主流だということもありますが、一番の理由は選ぶのが簡単だからです。上級者になればアクティブ型を選んでも良いのですが、多くの方はなかなか分析もままならないでしょうから、迷うこと無く選べる点がインデックス型のポイントです。

インデックス型は、何かに連動する運用をしているということを書きましたが、同じものに連動しているのであれば、価格の動きはほぼ同じになるはずですから、理論的に運用には差が付きにくいです。その中で一つを選ぶとしたら、手数料が安いものを選びましょう。iDeCoに置ける運用の手数料とは、「管理費」「信託報酬」「解約手数料」「信託財産留保額」です。必ずしもすべての手数料が設定されているわけではなく、投資信託ごとに違いますから、その点はチェックしてください。

国際分散投資をする

そして、インデックス型と言ってもたくさんありますから、さらに絞り込みをするポイントとして、「国際分散投資」があります。

分散投資というのは、投資信託を複数選んで投資先を分けるという意味です。具体的には、「日本債券」「日本株」「日本不動産」「海外債券」「海外株」「海外不動産」という6つくらいに分けましょう。

iDeCo商品によっては、投資先がここまで分かれていない可能性もありますので、その場合は、できるだけ分散させてください。ポイントは、国、投資先が偏らないことです。

長期で続ける

最後のポイントは、長期で積み立てを続けるということです。iDeCoを始めると、ネットの画面で運用成績を確認できますので、最初のうちはとても気になると思いますが、60歳まで運用する訳ですから、数か月の結果で一喜一憂しないことです。仮に表示がマイナスだったとしても、投資は波があるものですから、またプラスになったり、またマイナスになったり、増減はつきものなのです。

逆に、心配になって、投資先を何度も変えたり、いろいろ操作してもむしろ悪化することもありますから、気長に構えて静観しましょう。

ちなみに、インデックス型で国際分散投資を長期(15年~20年くらい)で継続すると、平均で3~5%の利回りが出るという統計結果もあります。

ものすごく増えるというわけではないですが、銀行預金が0%の時代では十分な結果といえるでしょう。

もちろん、投資は利回りが保証されるものではありません。あくまで統計上の話ですのでそれはご了承ください。

さて、インデックス投資では5%くらいの利回りが良いところだと思いますが、もっと高い利回りを目指したいなら、アクティブ型が10%くらいも狙えます。その運用方法は、私の投資スクールで教えていますので、興味のある方は覗いてみてくださいね。

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