NISA(ニーサ)口座とは?

書類と鉛筆

■テレビCMでも話題のNISA(ニーサ)口座、知っているようでちゃんと知らない、
という方も多いのではないでしょうか?

■上手く活用すれば、大きなメリットがある制度ですから、
この機会にしっかりと理解してください。

動画でも解説しています。参考にしてください。

NISA口座とは?

2014年から始まった国の制度で、少額から投資を行う方のための、非課税制度です。

非課税というように、税金の面でとてもお得なので、投資をするなら絶対に取り入れた方が良いといえます。

しかし、制度自体がちょっと分かりにくいので、良く知らないという方も多いし、中途半端に理解してしまってそのメリットを誤解している人も多いのですね。ですので、正しく理解して、そして、あなたの将来のために活用できるお手伝いができればと思います。

まず知っておいていただきたいのは、NISA口座は証券口座の一種なので、証券会社、または銀行で作ることができます。

口座といっても、預金するためのものではなく、投資をするために作る口座で、このNISA口座から投資をしたり、投資したお金を口座に戻したりします。そして、このNISA口座で投資をしたものについては、どんなに利益がでても、その利益に税金がかからない「非課税口座」なのです!!

ここが、本当にすごいところで、通常、投資で利益が出た場合は、その利益の20%は税金として徴収されることになっています。それが、0円なのですから、どうせ投資をするなら使わない手はない、ということです。

NISA口座のメリットデメリットは別の記事で詳しく解説していますので、そちらも参照してください。

 

NISA口座開設の条件

NISA口座にはいくつか条件があります。

金融庁のHPにその一覧がありますので、抜粋して説明します。

利用できる方 日本にお住まいの20歳以上の方(*1)(口座を開設する年の1月1日現在)
非課税対象 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益
口座開設可能数 1人1口座(*2)
非課税投資枠 新規投資額で毎年120万円が上限(*3) (非課税投資枠は最大600万円)
非課税期間 最長5年間(*4)
投資可能期間 2014年~2023年
  1. *1 …0歳~19歳の方は、ジュニアNISA口座をご利用いただけます。詳しくはジュニアNISAページをご覧ください。
  2. *2 …NISA口座を開設する金融機関は1年単位で変更可能です。ただし、開設済みのNISA口座で既に株式・投資信託等を購入している場合、その年は他の金融機関に変更することはできません。
  3. *3 …2015年以前分は100万円。未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。
  4. *4 …期間終了後、新たな非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能です。

以上、金融庁HPより抜粋

このように、

日本に住んでいる20歳以上の成人、全員が対象となります。

 

NISA口座の非課税枠とは何か?

では、非課税枠とはどういうことでしょうか。

NISA口座で新たに投資をして、利益が出た場合、その利益に税金がかかりません。

通常は、株式、または投資信託等で得た利益には一律20%の税金がかかりますので、この点が、「非課税」ということです。

例えば、NISA口座を作って、そこで新しく投資信託を購入して運用をし、どんなに利益が出たとしても、売却して現金に変えて利益を確定しても税金は一切かかりません。

ただし、非課税枠は、最大5年間ですので、その期間であればいつ売却しても利益はかかりません。

6年目にはロールオーバーという制度もありますが、詳しくはこちらのページで解説しています。

また、非課税枠は、1年間の投資額に上限が設定してあり、それは120万円となっています。

つまり、一年間にNISA口座で投資ができるのは、120万円までということです。

非課税になる利益については上限はありませんので、100万の利益でも200万円の利益でも、税金はかかりません。

120万円の投資枠は毎年新たに発生しますが、その年に満額まで投資をしなくても構いません。

ただし、繰り越しはできませんので、例え10万円しか投資をしない年があっても、使わなかった投資枠は翌年には無効になります。

今持っている株をNISA口座に移せる?

NISA口座で非課税の対象となるのは、NISA口座で新たに投資を始めたものだけです。

ですので、NISA口座開設前に、一般口座や特定口座で保有していた銘柄を、NISA口座に移すことは残念ながらできません。

あくまでも、NISAで新たに投資をしたものが対象です。

 

NISA口座はどこで開く?

さて、そうなると、いったいどこの金融機関でNISAを開設するのが正解なのか?と悩んでしまいますよね。

私のお勧めは、ネット証券で作ることです。もちろん、ネット証券と言ってもたくさんありますが、気になった証券会社でまずは、ニーサじゃない講座「特定口座」を無料で作ってみましょう。特定口座は、一般的な証券口座で、誰でも無料でいくつでも作ることができますので、比較も兼ねて複数の講座を開いてみることをお勧めします。ただし、特定口座では、投資で利益が出たら税金がかかります。でも、投資をしなければお金は一切かかりませんから、そこで使いやすさを比較検討したうえで、一つの証券会社に絞りこみそこでNISA口座を開くと良いですよ。

比較検討の際に考えるのは、使いやすさと商品数、そして手数料です。

使いやすさというのは、ログインしてみたときのボタンの配置や検索ツールなど、あなたの好みで良いでしょう。商品数に関しては、株はどの証券会社でも取り扱い銘柄は同じですが、投資信託は各証券会社での取扱数が違います。今の時点(2018年10月)で投資信託の取扱数が多いのは、楽天証券とSBI証券で、大体、同数程度取り扱っています。中身を一つ一つ精査するのは大変ですが、取り扱いが多ければ選択肢も多いと考えられるでしょう。手数料については、投資信託はネット証券ならほとんど変わりありません。株式投資の手数料は、少額での投資か、1日に何度も投資するかなどやり方によって好みが分かれますが、初心者の方であれば、NISAで株取引をする方は少ないかと思うので、そこまで調べなくても良いかなと思います。

商品数が多くて、比較的初心者でも使いやすく、手数料もそこそこ安いとなると、楽天証券かSBI証券が使いやすいかなとは思います。

また、NISA口座は、開設の申し込みをしてから口座ができるまでに2か月くらい時間がかかりますので、選んで決めたら早めに開設の申し込みをすることをお勧めしますが、NISA口座は1人1口座なので、慎重に選びましょう。

この点について動画でも解説をしていますので、ご参照ください。

仮に、開設後に金融機関を変更したいと思ったら、移管も可能です。NISAの移管については、こちらのページをご覧ください。

いずれにしても、まずは口座開設です。お勧めの証券会社をピックアップしてありますので、無料で口座を作ってみることをお勧めします。

以下は、私のスクールでも使っている人が多い、証券会社です。

■マネックス証券

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■SBI証券

口座数はネット証券No.1!(2012年6月末現在)
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