ボーナスは多くの企業で夏・冬の時期に支給され、毎年いくらもらえるのか楽しみにしている方も多いでしょう。しかし、ボーナスをもらえるのは嬉しいけれど、どのように使ったらいいのか悩む女性も少なくありません。
そこで今回は、
- 女性社員のボーナス事情を知りたい
- ボーナスの賢い使い方を知りたい
- 自分に合ったボーナスの使い方を見つけたい
という方に、知っておきたい女性のボーナス事情やおすすめの使い道などを解説していきます。
女性社員のボーナス事情
夏と冬共に平均ボーナス額は39万円前後
ボーナスの使い道を解説していく前に、女性社員がどのくらいボーナスをもらっているかについてご紹介します。企業によっては夏のボーナスと冬のボーナスで支給額に差が見られる場合もあり、冬のボーナスの方が多く支給される傾向にあります。
しかし、厚生労働省の調査では夏・冬に大きな金額差はなく、平均で39万円前後という結果が出ました。ここ数年における女性社員のボーナス支給額と比べてみると、少しずつ金額が上がってきていることが分かります。ただ、昨今はコロナ禍の影響により、旅行業界や外食産業などを中心に、業種や企業業績によって、支給額が下がっている人も一定数いるようです。コロナショックの社会的影響を踏まえると、ボーナスの支給額が下がってしまうことは、やむを得ないでしょう。
一定年代までボーナスは増えていく
長く勤務するほどボーナスが高くなる場合も多いので、50代前半の年代までは毎年ボーナスは増えていきます。企業によってボーナスの金額設定を決める基準は異なりますが、基本給をベースに勤務状況や仕事ぶりを加味して決められるケースも多いです。
さらに、仕事で大きな活躍をした人や優秀な成績を残している人などは、よりボーナスが増えやすいと言えます。
ボーナスの使い道を決めてから貯金がおすすめ
貯金する人とご褒美に使う人の割合は約半々
働く女性へのアンケートを見てみると、ボーナスの使い道は「貯金」、「旅行などのレジャー」、「バックやアクセサリーの購入」、「結婚関連費用」などがあげられます。将来のためにボーナスを貯金する「堅実派」と普段買えない特別なバッグやアクセサリーを購入する「ご褒美派」の2つに分かれます。
自分へのご褒美にボーナスを使う場合は、アクセサリーや服を買ったり旅行へ出かけたりして日々の頑張りを労う人が多いです。ご褒美に使う金額は10万円未満が多く、大きな買い物や豪華な旅行へ出かけるというより、「プチ贅沢がしたい」というイメージとなっています。
ボーナスの使い方は3割使って7割貯金が理想
ボーナスは全額貯蓄するのもひとつですが、お金を貯めるばかりでは楽しみがありません。そのため、ボーナスの3割を使い、7割貯蓄するというのがおすすめです。
■貯蓄がゼロ、借金があってマイナスな人は「緊急用貯蓄」を準備しよう
いざという時の「緊急用貯蓄」として、引き出せる普通預金や現金で、持っておきましょう。目安として、半年から1年間の生活費をキープしておくのがおすすめです。月々の生活費が20万円とすると、120万円~240万円ほどの資金を貯蓄しておくと安心です。これだけあれば、体調を崩し休職した時や、退職し転職活動をするなど、一時的に収入が途絶えたとしても、生活することができるでしょう。
■半年分の生活費がある人は、「近い将来のための貯蓄」をしよう
すでに半年から1年分の生活費を確保できている人は、近い将来に必要な資金を蓄えましょう。たとえば、結婚資金や留学資金、開業してお店を開きたいなど、自分の夢を叶えるための資金です。仮に5年後に100万円貯めたいとすると、ボーナス1回あたり10万円、年間20万円貯めると5年間で達成できます。
ここで1つ注意しておきたいのが、ボーナスを日常の生活費に充てるのはNGだということです。生活費に充ててしまうとご褒美にも貯金にも使えなくなり、ボーナスありきの生活習慣が身に付いてしまいます。
ボーナスは毎月の給料とは別物であると認識し、臨時収入という位置付けで分けて管理しておきましょう。
ボーナスを賢く使う方程式とは?
ボーナスは、せっかく年に2回の臨時収入ですので、「貯蓄もしたい」、「税金などのまとまった支払いに備えたい」、「贅沢もしたい」と考えるのではないでしょうか。ボーナスを賢く使う方程式は、「ボーナスー(貯蓄・投資+生活費)=プチ贅沢」です。ボーナスをもらったからといって、すぐに使いすぎてしまうと、貯蓄や投資にまわす資金がなくなってしまうため、注意が必要です。ボーナスが入金になったら、先取り貯金し、残りの金額でプチ贅沢を楽しむようにしましょう。
【女性向け】ボーナスのおすすめの使い道7選
貯蓄や投資に挑戦する
ボーナスはあくまでも臨時収入です。将来のために7割ほど貯蓄や投資にまわすのが理想的といえるでしょう。追加で10万、20万とまとまった資金を貯蓄に充てることができれば、1年間の貯蓄額を増やすことができるはずです。
また、今までは預金でしか貯蓄したことがなかった方も、せっかくならつみたてNISAやiDeCoを活用し、投資にも挑戦してみてはいかがでしょうか。値動きはあるものの、預金より利回りが期待でき、中長期で資産を大きく増やせるかもしれません。
ご褒美に今まで欲しかったものを購入する
ファッションが好きな女性は、ご褒美としてボーナスで今まで欲しかったものを購入するのもおすすめです。服・アクセサリー・バッグ・靴など、今まで資金に余裕がなくて我慢していたものを買えればご褒美として最適です。
特にボーナスの出る夏・冬は多くのお店でセールが開催されている時期でもあるので、お得に欲しかったものをゲットできます。また、少し高価なものでも質の高いものは長く使えるので、お気に入りのバッグや靴を購入してみると良いでしょう。
家具・家電の買い替えをする
ボーナスを使って、家具や家電の買い替えをする方法も有効的です。普段何気なく使っている家具や家電は、多少不具合があってもお金に余裕がないからと放置してしまいがちです。
しかし、家具や家電は生活を豊かにしてくれる存在なので、できれば質の良いものを使いたいと考える方も多いでしょう。そこでボーナスを活用して新しい家具・家電をゲットすれば、生活が豊かになり仕事も捗ること間違いなしです。
特に、毎日使うソファやベッド、家事の負担を軽減してくれる洗濯機・掃除機などを買い替えれば生活の質が向上します。
リッチな食事を楽しむ
特に買いたい物がない人や食べることが好きな人は、ボーナスでリッチな食事を楽しむのもおすすめの使い道です。イタリアンやフレンチのコース料理を堪能したり、高級ホテルのビュッフェに行ったりするとリッチな食事を満喫できます。
ディナーのコースは緊張するという場合は、豪華なランチを味わうのも良いでしょう。ランチであれば、ディナーよりもリーズナブルに美味しい食事を味わえます。
1人で贅沢に満喫するのも良いですが、家族や友達、パートナーなどと一緒に食事を楽しめば特別な時間を過ごせるでしょう。
旅行資金にして気分転換する
いつもと違うことをして気分転換したい方に最適なのが旅行で、日々の疲れやストレスが癒されるでしょう。旅行先で温泉・レジャー・観光・アクティビティ・ショッピングなどを楽しめば、非日常の空間でリフレッシュできます。
サクッと旅行へでかけたい場合は、1人旅で周りを気にせず自由に時間を使って満喫するのもおすすめです。もちろん、誰かと一緒にワイワイ楽しむのも気分転換になります。
ボーナスをすぐに使わず何回分か貯めておき、1週間ほどの休みを利用して、海外旅行へ出かけるのも賢い使い方です。ただし、最近ではコロナウイルスの影響から、3~4日ほどで楽しめる国内旅行の需要が高まっています。
脱毛やエステに使い外見を磨く
外見を磨くために脱毛やエステにボーナスを使うのも、自己投資としておすすめの使い道です。
脱毛は何度か通って施術を受ける必要がありますが、最初にまとめて費用を払うシステムもあります。ボーナスでまとめて払っておけば、あとは通うだけなので気楽です。
エステの場合は、フェイシャルやボディケアなどを行えば心も体も癒されるでしょう。癒しだけでなく美しくなれるので一石二鳥です。
資格取得などスキルアップのために使う
脱毛やエステ以外に自己投資として使うのにおすすめなのは、スキルアップを目指して資格取得の費用に充てる方法です。今就いている仕事に役立つ資格や、今後やりたいと思っている職種の資格などを取得しましょう。たとえば、TOEICやファイナンシャルプランナー、宅建士などの資格があります。参考書の購入や、受験料はもちろんのこと、専門講座の受講料に使うのもひとつです。
最近は自分に合った仕事を見つけるために、転職を考えている人も多いです。転職には資格があれば有利になる場合もあるので、スキルアップをしておくのは賢い判断です。
ただし、参考書の購入や試験の申し込みをしたけれど勉強をしていなければ合格できないため、資格取得に向けてしっかりと勉強することは覚悟しておきましょう。
親孝行のために使う
最後にご紹介するボーナスの使い道は、親孝行のために使う方法です。普段はなかなか親孝行をするタイミングがなく、感謝を伝えられていない人も多いでしょう。
ボーナスを使って両親の好きな物をプレゼントしたり、ちょっとリッチな食事や旅行を贈ったりすると喜ばれます。
ボーナスを使う際の注意点
ボーナスの使い方は、自由ですが無駄遣いせず、有意義に使いたいものです。ボーナスをあてにした生活設計をしてしまったり、使いすぎなど、使い方を誤って手元に残らないのは避けたいものです。ここでは、ボーナスを使ううえでの注意点をいくつかご紹介します。
ボーナスに頼りすぎるのは注意
住宅ローンやマイカーローン、税金の支払いなど、ボーナスからまとまった支払いをしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ボーナス前になると、ボーナスをあてにしてカード払いでまとまった買い物をする人もいるでしょう。
しかし、ボーナスは公務員でない限り、支給の保障はないのです。企業業績によって、ボーナスの支給がなかったり、金額に変動があります。特に現在のような、コロナ禍では、今まで以上に変動も大きく、ボーナスが著しくカットされることも珍しくありません。ボーナスでの支払いに頼りすぎてしまい、お金が足りないなんてことになると大変です。ボーナスに頼りすぎないよう、注意しましょう。
貯金も忘れずに継続しよう
一人暮らしであったり、月々の給料によってはなかなか貯金ができないという女性も多いでしょう。そういった人もボーナスからは、7割貯蓄する習慣をつけることをおすすめします。女性のなかには、結婚や出産、住宅購入、教育資金、転職などの人生の転機を経験する方もいると思います。そういったときに安心して支払いができるよう、臨時収入から貯金にまわすようにしましょう。
ただし「貯金せねば」とストレスを溜めないこと
たしかにボーナスを貯金することは、将来のために大切なことです。しかし、貯金にとらわれすぎてしまい、欲しいものが買えなかったり、行きたいところに行けない、やりたいことがあってもチャンスを逃してしまうのは少し残念なことです。せっかくのボーナスは、日ごろ仕事を頑張った自分へのご褒美と考え、自分のために使う勇気を持ちましょう。そして、自分のためにお金と時間を使うことで、よりハッピーな気持ちになることができ、その後の仕事のモチベーションにもつながります。
まとめ
女性社員のボーナスは約39万円で、50代前半までは徐々に支給額が増えていく傾向にあります。
ボーナスを貯金に充てる、ご褒美に使うなどさまざまですが、将来的な資産形成を考えると、3割使い、7割を貯金や投資にまわすのが理想的です。日ごろ仕事を頑張った自分へのご褒美として、楽しみながら使いつつも、コツコツと貯蓄するようにしましょう。
今回ご紹介したおすすめの使い道を参考に賢くボーナスを使って、貯金もご褒美も手に入れてみてください。