株式投資を始める女性向け・初心者におすすめの勉強法7選

本を読む女性

株式投資を始めたいが、初心者で知識がなく不安だと感じている女性は多くいるのではないでしょうか。

株式投資に不安を感じる女性の中で、次の悩みを抱えていませんか?

  • 株式投資に興味はあるが難しそう
  • 株式投資の何から手を付けていいかわからない
  • 株式投資の勉強法を具体的に知りたい

今回は、株式投資が女性に向いている理由と株式投資初心者におすすめの勉強法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

株式投資が女性向けと言われる理由

パソ子を見つめて話し合う二人の女性

女性の方が長期投資で考えられるから

株式投資に詳しくない方にとっては少し意外に感じられるかもしれませんが、男性よりも女性の方が株式投資に向いている性格と言われています。実際に、女性の方が男性よりも安定した利益を出す傾向があるとの調査結果も存在しています。

“大手投資会社のフィデリティは、昨年、女性投資家が男性を0.3%上回ったと述べています。実際、フィデリティは過去10年間で女性が男性を上回っていることを発見しました。投資トラッキングアプリであるOpenfolioのデータでも同じ傾向が見られました。Openfolioが結果の追跡を開始して以来、過去3年間、女性は毎年男性を上回っています。”

引用元 [women are better investors than men | cnn.com]

男性は短期目線で頻繁に売買する傾向があり、売買手数料を支払いすぎたり相場の大きな動きに狼狽売りをして損してしまうようです。

時間を味方につけた長期投資は利益を出しやすいと言われています。女性は長期的、計画的に投資をする傾向があるので投資に向いていると言えるでしょう。

女性に人気の株主優待投資が堅実な投資だから

もう1つの理由として、男性は良い銘柄に1点賭けする集中投資をする傾向があります。しかし、堅実な投資の王道は長期投資かつ分散投資です。

「卵を1つのかごに盛るな」という分散投資の大切さを教える投資の格言があります。

1つのかごにすべての卵を盛ると、何かの拍子にかごを落とせばすべての卵が割れてしまいます。しかし、いくつかのかごに分けて盛っておけば、1つのかごを落としてもすべての卵が割れてしまうことはありません。

分散投資は知識のない初心者には難しいものが、女性に人気の株主優待投資をすると自然と分散投資になると言えるでしょう。


まず、株主優待投資とは、株主になり優待券や商品券、お菓子などがもらえる企業の株を複数もつ投資法です。
あなたが好きな商品やサービスを提供する、いろんな業種の企業に敢えて分散させて投資をすることで、分散投資になりますし、かつ、生活に彩りも出るでしょう。

株式投資を始める前に身に付けておきたい知識

スマホとパソコンで見る株式チャート

株式とは?

それでは、株式投資を始める前に身に付けておきたい知識を順にご紹介していきましょう。まず、基本的な事項である「株式」とは何かについてご説明します。

株式とは、株式会社が資金を出資してもらった人に対して発行する証券のことです。会社は株式で出資してもらった資金を使って、工場を建てたり、お店を出したり事業拡大につなげることができます。

株を所持するとその企業の「株主」としての権利を得られます。経営への参加や、会社の利益から分配された配当や株主優待などが貰えます。

株式投資とは、会社の利益から分配される配当益(配当や株主優待)や、企業が成長して株式の価値が上がったときに保有株を高く売ることで得られる売却益で資産形成をすることです。

株式投資のメリットとデメリット

株式投資には先程ご紹介したように、売却益、配当金、株主優待の3つの利益が得られるメリットがあります。

銀行の定期預金が0.002%のなかで、配当金は4%程度、売却益は上手くいけば20%、100%以上の利益が得られることもあります。

一方で、「元本保証がない」というデメリットがあります。「元本保証」とは、金融商品に投資した金額(元本)が全額戻ってくる保証です。銀行預金よりも高いリターンが期待できるものの、株式投資には元本保証がないため、株価が下がった場合に損失となるリスクがあります。 リスクを軽減する方法として、長期投資、分散投資はもちろんのこと投資先企業の決算書情報や業績を追うことも大切です。

株式投資がギャンブルでない理由

株式投資をギャンブル(投機)だと考える方も多くいるようです。

ですが、株式投資はギャンブルにもなる一面はありますが、ギャンブルではありません。

株式投資は将来性のある投資先に、利益を得ることを目的として出資することです。対してギャンブルや投機というのは、株価の変動による差額で利益を得る行為です。

その企業本来の価値とは関係なく、株価の変動を見て、株の売買を繰り返すデイトレードなどはギャンブルでしょう。

株式投資は長期的に持ち続けると、会社からの配当金を得られるため、株主全員がプラスの利益を出すことができます。宝くじやパチンコ、競馬のように賭けたお金を取り合うものではありません。

また、株式投資は勉強をすることで投資成績を伸ばすことができます。勉強するほど運の要素を少なくすることができますから、運だけに身を任せたギャンブルとは違います。

株式投資は、取り組み方によってギャンブルか投資か変わります。ギャンブルでなく勉強する意志をもって取り組むようにしましょう。

2つの投資手法と時間軸

株式投資には、様々な投資手法があります。大きく分けると「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」の2つがあります。

初心者の方は2つの投資手法があることを知っておく程度が良いでしょう。

テクニカル分析は、株価のチャートから株価の方向や需給(株が買われているか・売られているか)を読み取る投資手法で、1日で取引を完結させるデイトレードや数日で売買をするスイングトレードに向いています。

ファンダメンタル分析は、景気動向や金融・財政政策、企業の業績やニュースなどから、企業の将来性を予想する投資手法で、長期投資に向いています。

ファンダメンタル分析を用いた長期投資は毎日の相場変動に一喜一憂する必要はないので、個人投資家に合った投資方法です。

非課税制度(NISA、iDeCoなど)

株式投資をするなら非課税制度のNISAやiDeCoについても知っておくと良いでしょう。

NISAとは、毎年一定の非課税枠が設定され、配当金や値上がり益が非課税になる制度です。「NISA」または「つみたてNISA」を選択することができます。大きな違いは、非課税枠、非課税期間、投資できる対象商品です。つみたてNISAは投資信託を通じて株式を購入することになります。

iDeCoとは、任意に加入できる「個人型確定拠出年金」のことで、老後資金をつくるための年金制度です。任意で拠出した掛け金を、自分で選んだ投資信託などの商品に投資して長期にわたって運用することができます。さまざまな税制上の優遇措置を受けることができますが、老後資金が目的のため60歳まで引き出しできないデメリットがあります。

株式投資初心者向けのおすすめ勉強法

株式を勉強する女性の手

経済に関する番組を見る

まずは、経済に関するテレビ番組を見るのも1つの良い方法です。経済に関する番組を継続的に観る習慣を付ければ、日本や海外の株式市場の動向や変化などを専門家の解説付きでリアルタイムで詳しく知ることができます。

株式投資の初心者に向けて専門家が解説する番組もあるので、株式投資についての知識が身に付きます。

おすすめのテレビ番組

  • ワールドビジネスサテライト
  • ニュースモーニングサテライト
  • ガイアの夜明け
  • カンブリア宮殿
  • クローズアップ現代
  • 日経 マーケット アイ
  • がっちりマンデー!!

経済新聞やマネー雑誌を読む

日本経済新聞をはじめとする経済新聞を読めば、上場企業関連の最新ニュースや株式市場に大きな影響を与えた話題などについて知ることができます。その他にも、株式投資に関する様々なニュースが載っているので、勉強にはうってつけです。

また、マネー雑誌を読むメリットは成功した投資家の特集や上場企業についての紹介などの記事を多く読むことができる点です。新聞よりも比較的読みやすい内容になっています。

おすすめの新聞やマネー雑誌

  • 日経新聞
  • 会社四季報、米国会社四季報
  • 日経マネー
  • ダイヤモンドZAi

株式投資に関する書籍を読む

株式投資に関する書籍を読むのも勉強になります。書籍は膨大な量があるので、選ぶポイントをご紹介します。

  • ロングセラーの初心者向け書籍
  • 個人投資家として実際に成功を収めている人の書籍
  • 投資の考え方(投資マインド)に関する書籍

まずは初心者向けの書籍が良いでしょう。実際に成功された方の話が読める書籍は非常に刺激です。しかし、投資手法には様々なやり方がありますし、時代によって大きく利益が出せたやり方も違います。まずは基本を知り、理解しましょう。自分の土台がなければどんな話も自分の身にすることができないからです。

基本を理解した後には、成功を収めた方の書籍を読むと良いでしょう。投資や経済の世界では短期的な変動が多くありますが、その中でも長く利益を得てきた人の書籍には有益な内容がたくさん書かれています。

投資マインドの書籍をお勧めしたのは、投資は日頃の生活と異なる考え方をすることが多くあるからです。余裕ができたら投資マインドについても学びましょう。

  1. 初心者向け書籍
    • 「いちばんカンタン!株の超入門書」(安恒理 著)
    • 「臆病者のための億万長者入門」(橘玲 著)
    • 「株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書」(足立武志 著)
    • 「金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」(ロバート・キヨサキ著)
  2. 著名投資家の投資法
    • 「史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵」(メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著)
    • 「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」(メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著)
    • 「ミネルヴィニの成長株投資法」(マーク・ミネルヴィニ著)
  3. 投資に対する考え方(投資マインド)
    • 「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」(バートン・マルキール著)
    • 「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)
    • 「マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣」(ジャック・シュワッガー 著)

初心者向け投資セミナーに参加してみる

各地で行われている投資セミナーに参加するのも勉強法の1つです。投資セミナーではプロの話を聞くことができるので、投資に関する理解が深まります。投資セミナーには様々なレベルがあるので、初心者向けのものを選んで参加してみましょう。

ただし、高額の投資教材など価格に見合わない商材の宣伝となっているセミナーも多くあるため注意しましょう。投資に旨い話は一切ありません。

とにかく株式を買ってみる

勉強と聞くと、株式を買う前に多くの知識を得なければならないと考える方も多いですが、株式投資は実践で学ぶのが一番多くの学びを得られます。企業はたった数ヶ月で大きく成長することはあまりなく、ただ外から観察するだけでは学ぶ内容にも限界が来るでしょう。

実際に気になった企業の株を買って中長期の投資を行い、株主総会に出席したり株主優待を体験したりすることで会社の変化を肌身で感じられます。最初から上手くいく投資は少ないですが、成功や失敗を繰り返すうちに株式投資について多くの学びが得られます。

最近では、単元未満株(ミニ株)投資と言って、1株単位で1000円未満でも投資できる商品を取り扱う証券会社が増えてきました。投資できる銘柄は限られるものの、気軽に投資を始めることができます。

単元未満株を取り扱う証券会社

  • LINE証券
  • PayPay証券
  • SBIネオモバイル証券
  • SBI証券
  • auカブコム証券
  • マネックス証券

気付いたことをノートなどに残しておく

株式投資にチャレンジし始めたら、その都度気付いたことや学んだことなどをノートやブログなどに自分の言葉でまとめることをおすすめします。株式投資では、失敗経験を改善して次に活かすのが重要なポイントです。最近では、投資仲間とつながる意味でもtwitterなどのSNSをノート替わりにする人も増えてきました。

日々投資を行っていると全てを記憶しておくのは不可能です。毎回気付いたことがある度に文字で残しておくと、何度も後から見返して学び直せます。

自分なりにチャートを分析してみる

前述したようにおすすめは、企業の業績やニュースを追うファンダメンタル分析を使った長期投資です。ですが、勉強という意味ではヤフーファイナンス等で株価チャートを見て分析するのも有効な方法です。

株価チャートとは株価の変動をグラフにして見やすくしたもので、観察することで株価の水準や予測、売買のタイミング等を学べます。

株価は企業の業績に合わせて上下する印象がありますが、実はそれだけではありません。季節性やイベント時にも大きな変動が起こることは多々あります。チャートの変動が大きい時に何が起こったのかを調べることで規則性を知り、大まかな予測を立てられるようになります。

まとめ

株式投資はギャンブルではなく、しっかりと勉強すれば地道に利益を上げられる堅実な投資方法です。株式投資に挑戦してみたいと考えている方は、ぜひ今回ご紹介した7つの勉強法を参考にしてみてください。株の運用をマスターすれば、銀行の定期預金よりも長期的に見て多くの利益を上げることができるでしょう。