楽天証券でのつみたてNISAの買い方とポイント利用法を徹底解説

つみたてNISAを始めるイメージ

年間40万円までを最大20年間非課税で投資できるつみたてNISAを利用できる金融機関は多いですが、この記事では楽天証券でつみたてNISAを購入する方法について詳しく紹介します。楽天証券では、楽天市場をはじめとする楽天グループ内で使える「楽天スーパーポイント」をつみたてNISAで使ったり貯めたりすることも可能です。実際にポイントを使う・貯める方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

楽天証券でつみたてNISAを始める準備をしよう

ブロックとお金

まずは楽天証券でつみたてNISAを始める準備をしましょう。つみたてNISAをはじめるためには「つみたてNISA口座」が必要なのですが、その前に「総合口座(総合取引口座)」を開設しておかなくてはいけません。楽天証券では、つみたてNISA口座と総合取引口座を同時開設できるので、少ない手間でつみたてNISAを始めることができます。手順は以下の通りです。

<楽天証券でつみたてNISAを始める手順>

  1. 楽天証券の「総合口座・NISA口座同時申込み」のページを開く
  2. 運転免許証などの本人確認書類をアップロードし、必要事項を入力して送信
  3. 「ログイン情報のお知らせ」を郵送で受け取る
  4. 楽天証券のサイトのログインページでお知らせに記載されたIDとパスワードを使ってログイン
  5. 初期設定終了後にマイナンバーを登録

楽天証券でつみたてNISAの口座を開設する

すでに楽天証券で総合取引口座を開設している場合は、つみたてNISA口座だけを開設すれば、つみたてNISAを始められます。手順は以下の通りです。

<すでに楽天証券の口座がある方が楽天証券でNISA口座を開設する手順>

  1. 楽天証券にマイナンバーを提出していない方は、つみたてNISA口座を開設する際に提出
  2. 「NISA口座申込み」のページで本人確認書類をアップロードして、必要事項を記入し送信
  3. 「ログイン情報のお知らせ」が自宅に郵送される
  4. 楽天証券のログインページで届いた情報を基にログイン

一方、現在は別の金融機関でNISA口座やつみたてNISA口座を保有している方は、NISA口座を開設する金融機関の変更手続きが必要です。以下の手順で金融機関変更の手続きを行いましょう。

<すでに楽天証券の口座があり別の金融機関でNISA口座を開設している場合>

  1. NISA口座のある金融機関に申し出て、「非課税口座廃止通知書」を受け取る ※NISA口座だけでなく、その金融機関の口座自体を廃止する場合は「勘定廃止通知書」を受け取る
  2. 楽天証券にNISA申込書を請求する
  3. 書類が届いたら、非課税口座廃止通知書か勘定廃止通知書の原本を同封して楽天証券に返送
  4. 楽天証券でつみたてNISA口座が開設された後、「ログイン情報のお知らせ」が自宅に郵送される
  5. お知らせに記載されたIDとパスワードで楽天証券にログイン
  6. 初期設定終了後にマイナンバーを登録

楽天証券でのつみたてNISAの買い方とは

楽天証券でのつみたてNISAの買い方とは

楽天証券でNISA口座を開設し、ログインができたら、つみたてNISAの購入が可能です。つみたてNISAでは、指定された投資信託ファンドの中から購入したいファンドを選んで購入します。購入の手順と楽天スーパーポイントを使う方法・貯める方法、購入の際の注意点を見ていきましょう。

購入の手順

購入の流れは以下の通りです。

  1. 楽天証券にログインする
  2. 「NISA・つみたてNISA」のタブを選択する
  3. 「ファンド一覧から選ぶ」「ファンドを個別に選ぶ 」「パッケージから選ぶ」のいずれかから選ぶ
  4. 購入するファンドを選択する
  5. 積立のタイミングや購入額、ポイント利用を決定する(詳しくは「つみたてNISAの買い方は変更できる」で後述します)
  6. 購入したファンドの目論見書と約款を閲覧し、「注文内容確認へ」をクリック
  7. 注文内容に問題がない場合は取引パスワードを入力して「注文する」をクリック

ログインしたら最初に「NISA・つみたてNISA」のタブを選択し、取引する口座をつみたてNISA口座に指定しましょう。口座を指定しないで購入すると、総合口座での取引となり、利益が課税対象になってしまいます。非課税で取引するためにも、必ず説明した手順で購入してください。

購入するファンドが決まっていない方は、「ファンド一覧から選ぶ」を選択してください。ファンドの一覧と各ファンドの説明が表示されるので、運用方針や価格を参考に決めることができます。

すでに購入したいファンドが決まっている方は「ファンドを個別に選ぶ」の中の検索窓にファンド名を直接入力しましょう。すぐに購入手続きに進めます。いくつかのファンドを組み合わせたい方は「パッケージから選ぶ」を選びましょう。楽天証券おすすめのファンドの組み合わせが提示されるので、手間をかけずにリスク分散できます。

また、オプションで、ボーナス月に増額ができる設定やつみたてNISAの非課税枠を最大限利用する設定が用意されているので、必要に応じて設定をしてください。

つみたてNISAでポイントを使う・貯める

つみたてNISAでは、楽天スーパーポイントをファンド購入に使うことができます。ファンド購入にポイントを使いたい場合は、ファンド購入画面内の「ポイント利用設定状況」の項目で、「現在のコース」から「楽天スーパーポイントコース」を選んでおきましょう。

その後、再度「ポイント利用設定状況」の項目に戻って「設定する」をクリックし、利用したいポイント数を決めてください。「すべての利用可能ポイントを使う」に指定すると、ファンド購入の際に利用可能な楽天スーパーポイントがすべて利用でき、現金でのファンド購入額を抑えることができます。

楽天証券では、楽天証券だけで利用できる「楽天証券ポイントコース」と楽天グループ全体で利用できる「楽天スーパーポイントコース」の2つのコースでポイントを貯めることも可能です。

楽天スーパーポイントを貯めている方は「楽天スーパーポイントコース」を選びましょう。「楽天スーパーポイントコース」に指定しておくことで、楽天証券と楽天アカウントを紐付けるSPU(スーパーポイントアッププログラム)を設定でき、楽天市場での獲得ポイントが常に+1倍になります。

購入の際の注意点

購入の際にもっとも注意しなくてはいけないことは、毎月の購入額です。つみたてNISAは年40万円を上限として非課税投資ができる制度なので、購入した金額が年に40万円を越えてしまうと課税対象になってしまいます。

1月からつみたてNISAを始める場合は毎月の購入額が33,333円以下(複数のファンドを購入する場合は合計額が月33,333円以下)になるように設定しましょう。2~12月に始める場合は、最初の年だけ毎月の積立額を増やすことができます。例えば3月からつみたてNISAを始めるなら毎月40,000円まで投資することが可能です。

このように楽天証券では購入の際に、12カ月投資できる場合の積立額と途中から投資する場合の積立額を設定できるので、非課税枠を最大限に活用しましょう。

楽天証券でつみたてNISAをする上で、気を付けていただきたいポイントが4つありますので、参考にしてください。

スマホよりパソコンでの操作がおすすめ

手順の3で一覧からファンドを選びますが、楽天証券はつみたてNISAの取り扱いファンド数が多く、170本(2020年11月16日時点)もの中から選ばなくてはいけません。スマホで表示させると縦に長くなって選びづらいため、購入するときはパソコンで操作するほうがおすすめです。

なお、購入後に基準価額を確認したり、買い方を変更したりする場合には、スマホでも問題なく操作できます。

つみたてNISAはアプリで取引できない

楽天証券ではiSPEEDというトレードアプリがありますが、こちらは国内株式や米国株、FXを運用する方向けのアプリのため、つみたてNISAの購入や管理はできません。スマホでつみたてNISAをするのであれば、ブラウザで楽天証券のログインページをブックマークしておきましょう。

クレカ払いでは購入日を選べない

決済方法としてクレジットカード払いを選択すると、積立日は毎月1日に自動的に設定されます。他の日を購入日に指定したい場合は、楽天銀行の口座振替等を利用しましょう。なお、1日が金融機関の休業日に当たる場合は、翌営業日が購入日になります。

利用できないポイントもある

購入手順の4で「すべての利用可能ポイントを使う」に設定しておくと、すべての楽天スーパーポイントをファンド購入に充当することができますが、「期間限定ポイント」に関しては楽天証券で使用することはできません。

口座開設時に楽天スーパーポイントが付与されるキャンペーンを開催していることがありますが、そのポイントも「期間限定ポイント」のため、ファンド購入には利用できないという点にご注意ください。

つみたてNISAの買い方は変更できる

賢い投資のイメージ

楽天証券では、途中でつみたてNISAの買い方を変更することが可能です。変更できるポイントを2つ紹介します。

毎日積立の買い方について

楽天証券では、積立のタイミングを1カ月か毎日か選択できます。最初に毎月積立に設定していても、後で毎日積立に買い方を変更すること可能です。毎日積立を選ぶ場合は、1日の購入額を1,632円以下に設定してください。

ただし、年によって楽天証券の営業日数が上下するため、つみたてNISAで利用できる枠が余る可能性もあります。余っている場合は、年内に購入額の増額設定をして追加買付をし、無駄なくつみたてNISAの枠を使い切るようにしましょう。

なお、引き落とし方法に関しても、「証券口座」「楽天カードクレジット決済」「楽天銀行」「楽天カード支払口座からの引き落とし」「その他金融機関」の中から、最初に選んだ方法以外に変更することが可能です。ただし、手続きの関係上、変更後の引き落とし方法が適用されるまでに少々時間がかかる可能性もあります。

また、毎日積立を選択している場合は、引き落とし方法は「証券口座」しか選べません。積立のタイミングを毎日に変更するときは、引き落とし方法が「証券口座」であるかも確認しておきましょう。

使用ポイント数を変更できる

購入時に使用する楽天スーパーポイントの数を途中で変更することもできます。

ログイン後、「設定・変更」のページから「ポイント設定・SPU」を選択し、投資信託積立注文内の「設定を変更する」をクリックしましょう。毎月利用するポイント数を変更したり、利用可能ポイントをすべて使う設定を登録・解除したりすることができます。

楽天証券でポイントがお得に貯まる買い方とは

こつこつと資産を蓄える

楽天証券には、ポイントが貯まるタイミングが4つあります。どのようなときに貯まるのかを解説するので、すべての機会を逃さないようにしましょう。

口座開設だけでもポイントがもらえる

楽天証券では、口座開設時にポイントがもらえるキャンペーンを実施していることがあります。楽天証券のサイトでキャンペーンを確認し、必要に応じてエントリーをしてから口座開設をするようにしましょう。

楽天銀行から資金を引き落とす

ファンド購入資金を楽天銀行から引き落とすように設定すると、投資信託の残高10万円ごとに4ポイント入ります。ただし、楽天銀行と楽天証券を結ぶマネーブリッジに登録し、なおかつハッピープログラムに登録することが条件になるので、忘れずに手続きをしておきましょう。

なお、マネーブリッジとは楽天銀行と楽天証券を連結することです。マネーブリッジの設定をすることで、楽天銀行と楽天証券間の資金移動の通量が無料になり、楽天銀行での普通預金金利が年0.10%(マネーブリッジをしていないと年0.02%)と高金利が適用されます。

一方、ハッピープログラムとは、マネーブリッジを設定した方だけが利用できるサービスです。エントリーすると楽天スーパーポイントが貯まりやすくなり、さらに月に7回無料でATMを利用可能。また、楽天銀行間の振込手数料が無料になり、楽天スーパーポイントを楽天銀行以外の金融機関への振込手数料に活用することも可能になります。

楽天スーパーポイントを投資に利用するイメージ

楽天カードのクレジット決済で引き落とす

楽天カードのクレジット決済を利用してもポイントが貯まります。決済額100円ごとに1ポイントが付与されるので、楽天カードをお持ちの方はぜひ活用してください。

取引額と楽天スーパーポイントの関係

500円以上のポイント投資でSPU適用

ファンド購入時に楽天スーパーポイントを使用すると、楽天市場での買い物で付与されるポイントが常に+1倍になるSPUが適用に。ただし、購入するファンドの額が500円以上で、なおかつ楽天スーパーポイントを1ポイント以上使うことが条件となります。

楽天証券でポイントと連携する手順

まとめ

小さなお金を殖やしていくイメージ

普段から楽天市場を利用している方や、楽天スーパーポイントを貯めている方は、ポイントがお得に使える・貯まる楽天証券でつみたてNISAを始めてみてはいかがでしょうか。

つみたてNISAの取り扱いファンド数も多く、決済方法が多彩な点も魅力です。紹介したファンドの買い方とポイント利用方法を参考にして、つみたてNISAで非課税投資を実施していきましょう。