投資の種類その1

はねるコイン

 

投資の種類は様々ありますが、初心者の方は、「最初に知った投資」を「投資」だと思ってしまいます。しかし、最初に知った投資があなたに最適な投資はどうかはわからないのです。ですから、投資の種類と特徴を把握して、あなたに合った「投資」を見つけてください。

この記事では投資の種類を解説する記事のシリーズ1話目です。

 

投資と言えば?はひとそれぞれ

投資と言われて、あなたは一番最初に何を思い出しますか?

株のデイトレードを思い浮かべる方もいるでしょうし、仮想通貨を思い出す人もいるでしょうし、不動産のことだと思う方もいるでしょう。それぞれ、投資であることには変わりありません。つまり、投資と一言で言っても、人によって思い浮かべていることも、イメージも違うということです。

多くの方は、最初に見聞きしたものが「投資だ」と思ってしまいます。刷り込み見たいな感じですね。

最初に、「FX」を知れば、それが投資だと思うでしょうし、「投資信託」を知ればそれが投資だと思うでしょう。不思議なことに、最初に知ったもの以外は興味を持たない方が多いようです。

しかし、投資の種類はたくさんありますし、どれが一番良いということもありません。複数の投資を組み合わせる方がリスクも抑えられます。また、最初に出会った投資があなたに合っているとも限りません。経験や知識、目的によって、投資の種類は選ぶ必要があるのです。

ですので、まずは、投資にはどんな種類のものがあるのか、きちんと知っていただくために今回の記事にまとめました。

債券投資とは?

債券とは、あらかじめ期間と利率、価格が決まった上で投資をするので、比較的リスクの低い投資と言えます。

例えば、5年で利率が1%、額面100万円、というような債券なら、投資額は100万円になり、投資をして5年後に償還日という投資が終わる日がやってきて、その時には、最初に投資をした100万円と1%の利率が5年分で利子が5万円ついて戻ってくるということです。

利子の受け取り方などはいろんな方法があるのですが、簡単な仕組みは上記の通りです。

問題が無ければ、確実に元本と最初に定められた利子が戻ってきます。簡単な仕組みですよね。

では、リスクは無いのかというと、そうではありません。債券のリスクは、発行母体がつぶれてしまうというリスクです。

発行母体とは、この債券を作っている大元ということですが、国や会社など様々な団体が債券を発行しています。

一番知られているのは、日本の国が発行している「日本国債」でしょう。

略して「国債」と呼ばれていますが、日本政府が発行しているものなので、つぶれるリスクがかなり低いと考えられます。その分利率は低いので、ローリスクローリターンの商品です。

日本以外でも、アメリカが発行している債券は「米国債」、ブラジルなら「ブラジル国債」というように、いろんな団体が発行しているというのはこういうことです。

そして、それぞれ利率は違います。

また、地方自治体や会社なども債券を発行していて、会社が発行するものを「社債」と言います。

いずれにしても、期間と利率と金額があらかじめ決まっているのが債券で、リスクは発行母体のつぶれるリスクということです。

投資の中でもリスクは低い方ですが、リスクが無いわけではないので注意してください。

投資をする場合は、証券会社を通して債券を購入することができます。

不動産投資とは?

不動産投資で利益を出すには、二つの方法があります。一つは、不動産を購入して、価格が上がったら売却するという方法と、保有し続けて家賃収入を得る方法です。

もちろん、保有している間は家賃をもらって、不動産価格が上がったら高値で売る、ということもできます。一番うれしいパターンですね。

ただ、不動産は、一般的に価格が高額ですので、ローンを組んで購入する場合が多くなります。

ローンは怖いという方も多いかもしれませんが、毎月の返済額よりも多い家賃が入ってくれば、返済に困ることはないので、それほど怖いものでもありません。

では、不動産投資のリスクはと言えば、「空室リスク」です。空室リスクを抑える方法としては、立地条件や家賃、空室補償などがあり、状況によって取り入れることになると思います。

また、不動産投資は、投資の中でも、「銀行がお金を貸してくれる投資」です。

通常、債券や株という投資をする目的では、銀行はお金を貸してくれませんが、不動産なら貸してくれます。それだけ収支が安定しているということです。そのため、自分が持っているお金以上の金額の投資ができるということが不動産投資のメリットなのです。

とはいえ、お金を借りられるかどうかは人それぞれです。借り入れ可能な金額と投資額、利率のバランスを見て、良い投資になるかどうかを見極めましょう。

株式投資とは?

株式投資とは、上場している会社の株を売買することで利益を出すという投資です。

利益を出すには2つの方法があり、株を購入して、自分が買った時よりも高い価格で売却して利益を出す方法と、株を保有していることで「配当」を得るという方法です。

もちろん、両方得ることも可能です。

株の売買は、株式市場を通じて行うことになりますが、価格は常に変動していて、同じ株でもすぐに価格が変わってしまいます。

そうした価格の変動の中で、安く買って高く売る、というのが株式投資の仕組みであり、非常に単純で分かりやすい仕組みです。

とはいえ、利益を出すのが簡単なわけではありません。仕組みが簡単なので、比較的取り組み易いのですが、売買のタイミングを間違えると大きな損失にもなりかねます。

債券や不動産と比べて、値動きが激しく、ハイリスクハイリターンと言えます。

短期間に売買を繰りかえす投資もできますし、長期間保有してじっくり値上がりを待つという方法もあります。

同じ株式投資と言っても、短期投資と長期投資では選び方も考え方も異なり、最も投資法のバリエーションが多い投資とも考えられます。

どの投資法が良いということは無いのですが、短期投資は常に価格の変動を見ていなくてはいけないので、投資を行う環境や目的によって、あなたに合った投資法を選択してください。

また、株式投資は、単元株という投資の単位があり、多くの企業は100株単位で投資をすることになるので、一回の投資額が数十万円と金額が大きくなりがちです。

価格の変動も激しいので、全く投資をしたことが無いという方には向かないかもしれません。

単元未満でも株を買うことができますし、数万円で投資ができる株もありますが、価格の変動が激しいことには変わりないので、注意しましょう。

投資をする場合は、証券会社で口座を作り、そこから投資をすることができます。

投資信託への投資とは?

投資信託とは、ファンドとも呼ばれますが、運用を行うシステムのことです。このシステムを使うと、少額でありながら世界中の様々な対象に投資をして資金を運用することができます。

例えば、あなたが投資信託に1万円を投資したとすると、その1万円は他の人が投資したお金と一緒になって、数千億円というまとまった資金になり、それが株や不動産や債券などで運用されるのです。

その投資信託が何に投資をしてあなたのお金を運用するのか、ということは、あらかじめ決まっています。

投資信託は、それぞれに、「何で運用するか」が最初から決まっていて、私たち投資家はその情報から判断してお金を投資するかどうかを決めるのです。例えば、「日本株ファンド」という投資信託があったとすると、集まったお金を日本株に投資して運用するということなのです。

この時に、日本株とひとことで言っても、いろんな日本株が存在します。どの株にどのくらい投資をするのか、ということは、投資信託の運営を任されているファンドマネージャーという人たちが決めているのです。

ですから、投資信託は、こうしたファンドマネージャーたちにあなたのお金を預けて運用してもらう仕組み、とも言えます。

そして、投資信託の種類は様々あり、2019年1月現在で約4000本の投資信託が日本に存在していると言われています。

それぞれが、日本株や債券や不動産、海外の債券や株、不動産など、多種多様な投資先で運用しているのです。

ですから、あなたが投資信託を選ぶとすると、この仕組みを使って、日本に居ながらにして世界中のいろんな対象に少額でも投資をすることができるので、分散投資に向いています。

投資をする場合は、証券会社もしくは銀行で購入することができます。購入する際には、それぞれの金融機関によって違いますが、1万円程度の資金で始められるので比較的始めやすい投資と言えます。