資産運用で楽天がおすすめの理由とは?運用内容やサービスを詳しく解説

男性がお金を持っているイメージ図

資産運用する場合、証券会社に口座を開設する必要があります。使いやすいと人気のあるネット証券ですが、そのなかでも楽天証券は1、2位を争う人気の高さです。実際のところ、楽天証券での資産運用には、どういったおすすめポイントがあるのでしょうか。

ここでは、投資初心者に楽天証券をおすすめする理由や楽天でできる資産運用、提供しているサービス、またデメリットまで詳しく解説します。

投資初心者に楽天証券をおすすめする4つの理由

豚の貯金箱

はじめに、投資初心者に楽天証券がおすすめである理由を4つ紹介します。

1.取引コストが安い

楽天証券がおすすめである理由としては、取引コストが安いことが挙げられます。投資にかける金額が小さい場合は、約定(売買が成立すること)ごとにかかる手数料はできるだけ抑えるのが基本です。

楽天は、1日の約定代金の合計額が100万円までなら手数料はかかりません。「1日の約定代金の合計額が100万円」は、「長期・分散・積立」の投資方法であれば十分な金額です。ほとんどの人が、実質、手数料ゼロ円で取引ができるでしょう。

2.楽天グループで貯めたポイントを活用できる

ほかの証券会社にはない大きなメリットには、「楽天ポイント」が貯まる、使えることが挙げられます。とくに、普段から楽天系のサービスを使っている人は倍率がアップしやすいため、使うほどポイントは貯まるでしょう。「楽天ポイントコース」を選択すると、投資信託や国内株式(現物)での投資にポイントが使えます。

小見出し:カード決済ならポイントが貯まり一石二鳥 楽天証券では、投信積立の引き落とし方法で楽天クレジットカードを選ぶと、決済額によって100円につき1ポイントが付与されます。毎月50,000円まではクレジットカード決済が可能なため、一般NISAやつみたてNISAなどで積立をしている人にもおすすめです。

3.役に立つ情報が充実している

投資初心者には、銘柄ごとの現在の状況や、経済全体がどのような状況なのかを自分で把握するのは難しいものです。楽天証券では口座開設者のために、お金や投資に関する良質な情報を無料で発信しています。また、日本経済新聞の朝刊・夕刊が無料で読める点も大きなメリットといえるでしょう。

投資を始めると、自然と経済や企業について興味を持つようになります。無料で必要な情報を得られるのはうれしいポイントです。知識が増えるにつれて、投資をする楽しさも倍増するでしょう。

4.楽天証券と楽天銀行間の資金移動がスムーズ

楽天証券と楽天銀行間の資金移動がスムーズな点もおすすめのひとつです。口座間の資金移動には、「マネーブリッジ」というサービスが利用できます。このサービスを使うと振込の手間を省くことができ、振込手数料もかからずお得です。

投資に慣れてきて自分で株式投資をするようになると、「この銘柄を急いで購入したい」という場面が出てきます。そのようなときに、資金をスピーディーに動かせるのは大きなメリットといえるでしょう。

反対に、楽天証券の資金をすぐに銀行口座に移動させることもできるので、銀行口座に残高が足りないときに重宝します。

楽天証券のデメリットとは

計算機

楽天証券はメリットの多い証券会社ですが、デメリットがないわけではありません。ここではデメリットを2つ紹介しますので、メリットとデメリットを天秤にかけ、自分のニーズに合っているかどうかの判断材料にしてください。

新規公開株式(IPO)の数が少ない

楽天証券では、扱っている新規公開株式(IPO)の数が、ほかの証券会社より少ない場合があります。IPOとは、未上場企業が株式を上場させることです。

IPOは、市場の適正価格よりディスカウントされた公開価格で購入できるため、場合によっては、上場後の価格が数倍になることも珍しくありません。大きなリターンが見込めるため、IPO狙いの投資家も多いでしょう。

IPO株を手に入れるためには、抽選に当たる必要があります。「当選のしやすさ」はIPOの取扱い数に影響されるため、より多くのIPOを扱っている証券会社から申し込むのが基本です。

2020年、IPOの取扱い数が最も多かったのはSBI証券で、トータル85社でした。楽天証券は38社だったので、SBI証券と比べると少な目といえるでしょう。

1株単位の株式購入ができない

楽天証券では、1株単位での株式購入はできません。これまでの株式投資では、100株、1000株といった単位でしか購入できず、株式投資をするためにまとまった資金が必要でした。しかし現在は、ネット証券を中心に、1株単位で購入できるサービスが続々とリリースされています。たとえば、SBI証券のS株、マネックス証券のワン株、auカブコム証券のプチ株などです。

1株単位であれば、まとまった資金を必要としないため無理のない範囲で投資ができ、投資初心者にとっては便利なサービスですが、楽天証券では、まだ1株単位での購入はできない状況です。

楽天でおすすめの資産運用とは

STARTと書かれたブロック

ここでは、楽天でおすすめの資産運用を紹介します。楽天のユニークな点は、貯めたポイントを使えることです。貯まったポイントを使って投資(ポイント運用は擬似体験)ができるため、現金を使うよりストレスなく投資を始められます。手軽に投資デビューできるポイント運用やポイント投資について詳しく紹介しましょう。

ゲーム感覚のポイント運用

楽天では、貯まったポイントを使ってポイント運用ができます。ポイント運用とは、ポイントを投資のように運用して増やすことができるサービスのことです。これは、ポイントを増やすのであって、現金を増やすわけではありません。しかし増えたポイントは、楽天グループでのお買い物や食事、携帯料金、保険料金に使えるので、実質、お金が増えたような感じを味わえます。

証券口座の開設が不要で、楽天ポイントを保有していれば誰でも手軽に始めることが可能です。コースは、バランスコースとアクティブコースの2つのみで、銘柄を選ぶといった面倒は一切ありません。コース変更も簡単で、また、2つのコースを併用することもできます。

実際のポイント変動は、次の図のような仕組みです。

ポイント運用のイメージ図

ポイントは、それぞれのコースの基準価格に連動します。通常ポイントが100ポイント以上あれば、ポイント運用を始めることが可能です。ただし、期間限定ポイントは使えないので注意しましょう。

投資デビューにピッタリのポイント投資

ポイント投資とは、投資信託や株などの金融商品のポイントを使って購入し、実際に投資するサービスのことです。ポイントで購入しますが、金融商品を売却すると通常通り現金が戻ってきます。

ポイント投資の場合は、証券会社に口座を開設しなければなりません。ポイントで株や投資信託を購入するだけでなく、投資信託の積立も可能です。それだけでなく、手数料もポイントで支払えます。 1ポイント1円から利用可能ですが、投資信託は100ポイント以上からの申し込みです。「現金で投資するのは怖い」という人にぴったりな投資方法といえるでしょう。

仮想通貨もポイントで交換可能

楽天では、仮想通貨もポイントで交換することが可能です。まず、楽天ウォレットの口座を開設します。その後、現物取引専用アプリ「楽天ウォレット」で楽天ポイントと交換しましょう。

仮想通貨は値動きが激しいため、現金で運用するには勇気がいりますが、ポイントを使っての投資であれば、万が一損失が出てもそれほどのストレスを感じずに挑戦できます。

仮想通貨は、価格が上がり始めると大きなリターンが見込めるため、「仮想通貨を試してみたい」という人は、楽天のポイント投資から始めるのもひとつの手でしょう。

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楽天証券のポイント投資は現金を使わずに投資ができる!詳しく解説

資産運用をお任せできる「楽ラップ」とは

コンピューター

楽天証券の「楽ラップ」とは、資産の配分や管理をお任せできるサービスです。ここでは、便利な「楽ラップ」について紹介しましょう。

AIの「ロボアドバイザー」が運用を診断・提案

「楽ラップ」では、AIのロボアドバイザーが運用を診断・提案してくれます。投資を始めるときに悩むのが、「どのように資産配分をすればいいのか」ということです。投資する年齢によっても、資産配分は異なります。

「楽ラップ」では、16問の質問に答えると自分に合った資産配分を提案してくれるため、とくに投資初心者におすすめです。難しい銘柄選びから、売買・管理まで任せることができます。長くストレスなく、資産運用を続けることができるでしょう。

コツコツ積立・運用が可能

「楽ラップ」では、毎月自動で追加投資ができます。「コツコツ積立」に便利なサービスといえるでしょう。1度に資金を投入するのではなく、投資するタイミングを分散するため、リスクを抑えることが可能です。積立日は、10日または25日のどちらかを選ぶことができます。給料日が10日か25日であれば、無駄遣いをする前に積立にお金を回すことができるでしょう。

下落ショック軽減機能で下落幅を軽減

「楽ラップ」には、下落ショック軽減機能がついている運用コースがあります。これは、株式市場の値動きが激しいときに、一時的に債券の配分を増やし下落幅を軽減する機能です。

DRCイメージ図

相場が落ち着いたら、徐々に元の配分に戻してくれます。ただし、株式の比率が下がっているときに株価が上昇した場合には、その上昇分を完全に享受できない可能性もあるため、デメリットの側面も理解しておかなければなりません。

株価が下落すると、目に見えて含み損が大きくなりストレスを感じるものですが、この機能を活用すれば、株価下落時のストレスを減らすことができるでしょう。

楽天証券のIFA(運用相談)とは

計算している男性

楽天証券では、専門家に資産運用について相談したいという人向けにIFA(運用相談)サービスを設けています。ここでは、IFAについて説明しましょう。

金融機関から独立したアドバイザー機関

IFAとは、金融機関から独立したアドバイザー機関のことです。楽天証券とは業務委託契約を結んでいますが、独立した機関のため、楽天からの影響はなく相談者のニーズに最も適したアドバイスを提案してくれます。

IFAの仕組み

IFAのサービス内容は、次の通りです。

  • 運用目的や期間・資産額に合わせて投資方針の決定
  • ニーズに合った金融商品の紹介・販売
  • 専門家による資産運用
  • 金融商品の見直しや資産バランスの調整
  • 定期的な運用状況の報告

IFAサービスを受けるためにはIFA口座を開設する必要があり、扱う金融商品によって手数料がかかります。大きな資金を運用するときや、運用自体をすべて専門家にお任せしたいという人におすすめです。

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まとめ

書類を指している指

楽天の資産運用は、楽天グループで貯めたポイントが使える点が大きな特徴です。とくにポイント運用やポイント投資は、貯めたポイントを使ってゲーム感覚で気軽に投資できるため、実際のお金ではハードルが高い投資にも挑戦できます。また、取引コストが安かったり良質な情報を得られたりする点は、長く運用する際に大きな助けとなるでしょう。