そこでこの記事では、「初心者はまずはこれをする」という一つの回答を提案という形でお伝えします。
目次
投資は何から始めればいいのか?それは「投資信託の積み立て」です。
投資信託の積み立て投資がお勧めなその理由
投資信託というのは、投資をするうえでとても有益なシステムです。複数の投資家からお金を集めて、まとまった資金を作り、その資金をファンドマネージャーが運用して利益がでたら投資家たちにそれぞれ投資した割合に応じて配分するという仕組みです。もちろん、損失が出ることもあり得ます。
少額で分散ができること
このシステムの何が有益かというと、少額でも投資ができる仕組みだというところです。少額というのは、極端な例では、証券会社によっては100円からでも投資ができます。多額の資金が必要ないという点で、初心者には取り組み易いのがポイントです。
それから、少額であっても「分散投資」ができるという点も有益です。分散投資とは、投資を一つにまとめるのではなく、分散させてリスクを抑えるという投資法です。投資3原則の一つでもあります。
投資信託は、その仕組み上、集まったお金を分散させて運用するので、例えあなたの投資額が100円のであったとしても、集まったお金と一緒になって、数百という投資先に分散させることが可能です。
これが、少額投資であっても分散してリスクを抑えられる投資信託の特徴なのです。
また、投資信託は手数料がかかるからと敬遠する人がいますが、実際のところ日本の投資信託の手数料は低水準ですし、手数料を払ってでもリスクを抑えるメリットは大きいのです。
数パーセントの手数料を節約して、数十万円の損失を出したら本末転倒ですからね。
積み立て投資との理由
さて、投資信託の選び方は後ほど触れますが、次に「積み立て投資」について解説します。
積立投資というのは、一定期間に一定金額を積み立てて投資をするということです。積み立て預金をイメージすると分かりやすいですよね。例えば、毎月1万円を月末に投資するという感じで、指定しておけばあとは自動でやってくれます。
ただし、預金ではなくあくまで投資ですから、積み立てたお金の元本は保証されません。
積立投資がどうしてよいのかというと、時間を分散できるからです。
分散投資については先ほど解説しましたが、投資先を分けるということでした。今考えているので、投資する時間も分けることによって、その分リスクを減らせるということです。
「一括投資」も可能
投資信託に投資をするときに、積み立て投資でなければ「一括投資」も可能です。
例えば、100万円の資金があったときに、一度にドーンと投資するのが一括投資で、100万円を10回に分けて10万円ずつ10か月かけて投資をするというのが積み立て投資です。
一括投資が必ずしも悪いわけではないのですが、一括にすると、その時に、たまたまた価格が高い時期だったりすると、「高値づかみ」になってしまって、利益が出にくくなるのです。
運よく価格が安い時期に一括投資できればよいのですが、初心者の方の多くは高い時に一括投資をしてしまいがちです。
私のところに相談に来る人で、「投資信託で損をした」という方のほぼ100%が一括投資です。誰に何を言われようと、一括投資はリスクが高いのです。
だから、初心者の方がまずやるなら、時間を分散させる「積み立て投資」です。
それも、証券会社によっては100円から始められますから、少額を毎月少しずつ積み立ててみましょう。後々金額を上げることができますから、リスクを抑えるなら少額を積み立てることをお勧めします。
⇒ 積み立て投資についての詳細はこちらの記事を参考にしてください。
分散する理由とは?
そして、最後に、「分散する」ということです。投資信託はそもそもが分散投資だから必要ないのでは?と思われるかもしれませんが、複数の投資信託を組み合わせて投資対象と投資地域を分散させることが必要です。
例えば、日本株に投資をしている投資信託の意場合、複数の日本株に分散はしていますが、しかし、大きなくくりではすべてが日本株です。
株は、海外株やアジア株など、種類があり、株の中の一つの種類が「日本株」なのです。
ですから、日本株の投資信託とアメリカ株の投資信託を組み合わせる、などの、投資信託の分散が必要です。
投資信託の分散は5つ程度
大体、5つくらいの投資信託に分散投資をすればよいでしょう。このときに注意が必要なのは、5つの投資新信託は、投資対象、投資地域ができるだけ被らないことです。
以前に相談を受けた相談者の方は、「分散して投資をしています」とおっしゃっていましたが、保有する5つの投資信託のすべてが「日本株」の投資信託でした。全く分散になってしなかったのです。
数をそろえればよいのではなく、投資対象と投資地域を分けるが分散です。
このように、投資対象と投資地域を分散させると何が良いかというと、運用成績がバラバラになるということです。
考えていただければわかりますが、仮に、日本株にだけ投資をしていたら、日本株が値下がりしたらすべてが値下がりします。
しかし、日本株、外国株、アジア株などに分散しておけば、どれかが下がってもどれかは上がる可能性があるのです。
そして、株だけではなく、債券や不動産にもまんべんなく投資をしましょう。そうすることで、運用成績にばらつきが出るため、すべてがマイナスというリスクを抑えられるのです。
このように、初心者の方がまず始めるなら、リスクを抑えて投資をする方法です。
リスクを抑えるということは、ハイリスクハイリターンの法則で言うと、最大の利益も得られません。その代わりに、最大の損失も避けられるのです。
最初から欲張らず、まずは、ミドルリスクミドルリターンで始めて、そこから経験を積んで徐々にリスクを上げていけばよいでしょう。
投資信託の選び方
さて、では、投資信託をどう選ぶかということですが、繰り返しになりますが、最初はリスクを抑えてインデックス国際分散投資が良いでしょう。
とても簡単で誰にでもすぐにできますよ。
インデックス投資とは、ある投資の平均的な動きに投資をする投資法で、ものすごくよい成績も出ない代わりに、ものすごく悪い成績も出にくいのです。
⇒ インデックス投資の始め方はこちらの記事を参考にしてください。
ここでは簡単に解説するにとどめますが、投資信託にはインデックス型とアクティブ型があり、インデックス型に分散投資するのがインデックス国際分散です。
例えば、「日本株インデックスファンド」というように、インデックス型は、タイトルにインデックスという言葉が入っていることが多いです。それを探せばよいのです。
そして、「日本株」「海外株」「日本債券」「海外債券」「日本不動産(リート)」「海外不動産(リート)」のインデックスファンドに分散させましょう。
非常に簡単ですね。
そして、インデックスファンドは、運用成績にあまり差が出ませんから、どれを選んでも成績が2倍違うというようなことはありません。手数料が安いものを選ぶという基準でも十分でしょう。
最初はこれで十分です。
より高い利回りを目指した人へ
ただし、インデックス投資は、統計的に高い利回りは期待できません。平均的な動きに投資をしているので、世界経済の平均的な成長率の分が利益になります。
統計的には、3~5%の利回りが平均と考えられます。銀行預金の金利を考えると、3%の利回りでも十分ですよね。
とはいえ、私が投資スクールで教えているのは、10%の利回りを出せる方法です。
どうせなら高い利回りを狙っていきたい、と言う方は、インデックス投資では物足りなくなるでしょうから、そうしたら、次のステップでは、アクティブ型の投資信託での積極運用にチャレンジしてみてくださいね。
やり方を学びたい方は、ぜひ、投資スクールブルーストーンアカデミーで学んでください。