お金を貯める方法【ステップ2】家計をメタボにしない
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お金を貯めるなら家計のぜい肉を見落とすな!
お金を貯める方法の第2弾です。最初に収入の20%を貯金するというルールをご提案しましたが、とはいえ、急にこのルールを適用するのも大変ですよね。そこで、まずは、支出をスリム化するということを考えましょう。
それが「家計をメタボにしない」という意味です。メタボとは、皆さんご存知のメタボリック、 つまり、家計の支出に贅肉がついていませんかということです。
今の収入では、月末になるとお金がほとんど手元に残らないという方は、 実は、必要でないものを必要であると思い込んで、惰性で物を買っている可能性が高いのです。
家計は気を付けないと、支出≧収入となってしまいます。
これは、資金に余裕があると使いたいという欲求に勝てないからなのです。
例えば、初任給の時と今とでは収入は増えているのに、 貯金が増えないということはないですか? お金がなければ我慢していたものを、 お金があるという理由で購入してはいないですか?それは、まさに、欲求と必要経費を混同してしまったために、 支出が減らせなくなっているのです。
では、どうするか?というと、 まずは、家計簿をつけて、家計の無駄な出費を洗い出すのが最適です。
ただし、家計簿は付けることが目的なのではなく、支出のぜい肉を洗い出すことが目的である、という点が重要です。
家計簿をつけているのにお金が貯まらない
まず、家計簿をつけている方でも、お金が貯まらないという方は多いです。それはなぜかというと、付けていることで満足してしまって、それを見直すことができていないということがあります。
そして、もう一つ、これが一番の原因ですが、家計簿をつけていてそれを見直したとしても、ぜい肉を認識できない、のです。「これはちょっとぽっちゃりしているだけで、ぜい肉じゃないよね」と大目に見てしまっているのですね。
心当たりありませんか?
もちろん今回は、家計簿の話です。
ぜい肉とは、必要でない買い物への支出ということになりますが、大抵の方は、「この買い物無駄だなー」と思って買い物をしていません。必要だと思っているから買い物をしているはずです。ですから、家計簿を見直しても、「これは必要だから買った」と自分を容認しているのですね。
しかし、これこそぜい肉が減らない原因ですから、「聖域」なき改革を断行しなくてはいけません。そのやり方は、後半で書きますが、とにかく、家計簿をつけているだけではお金は貯まらない人は、これを機に、支出削減を目的とした家計簿づくりを目指しましょう。
家計簿が付けられない、続かない人はこうしてお金を貯める
家計簿をつけるのが難しい場合は、レシートを取っておいて項目ごとに分類し、毎月、その項目ごとの合計額を計算するということだけでも違います。この時、項目は本当にざっくりで構いません。
例えば、よく相談されるのが、「日用品」と「食料品」を分けるのが大変、ということです。これは、分けなくても良いです。
日用品も食料品も全部一緒に集計して構いません。その時は、お店ごとに分けると良いですね。スーパーAでいくら、スーパーBでいくら、コンビニでいくら、という感じです。続けられないよりはざっくりとでも続けられる方が良いですからね。
これを実行するためには、とにかくレシートをもらう癖をつけてください。コンビニでも、雑貨やさんでも、いままで面倒で受けたらなかったレシートをとにかく集めます。その時に、レシートをもらうと財布がパンパンになるとか、カバンの中がぐちゃぐちゃになる人もいます。
これはこれで良くないので、レシートポーチを持つことをお勧めしています。なんでもいいんですが、ファイルケースでも化粧ポーチでも、ジップロックでも、本当に何でもいいですから、あなたのやりやすい方法でレシートを保管しましょう。
クレジットカードを使う人は、カードの明細で集計できますね。レシートもしくは明細を月末くらいに、一か月分集計するのです。そして、こうした家計簿もしくはレシートの分類でどうやってぜい肉を見つけ出すのか、というと。
家計簿をつける目的は
分類して集計することによってぜい肉を見つけるのですが、こうした家計簿やレシートの分類の目的は、自分自身が何にどのくらいお金を使っているのかを把握することです。
では早速、先に決めたルールに沿って支出を分類してみましょう。
「貯金&投資」20%
「遊び用」10%
「自己投資」10%
「必要経費」60%
でしたね。
何より、必要経費が収入の60%以上になっていたら、それはぜい肉がついています。
「そんことないこれ以上支出を減らせません」「60%で生活なんての無理」と思いましたか?
それではお金は貯められません。どんな環境でも、どんな状況でも、どんなに収入が少なくても、命にかかわる問題がない限り、60%ルールを守る努力をしてください。
必要経費とは、具体的には「家賃(住宅ローン支払い)」「食費」「通信費」「日用品」「交際費」「交通費」「美容」「被服」「保険」「養育費」「お小遣い」が主な項目です。
これらの合計はわかりますよね、それが、収入の60%以上だったら、どれかを減らします。
その時に、どの項目をどれだけ減らすかということになるので、先に各項目ごとの毎月の支出合計を知りたいのですね。
繰り返しになりますが、「項目」は大体で構いません。日用品と食費が一緒でも構いませんし、外食と交際費が一緒でも構いません。まずは、どの項目にどれだけ使っているのかをざっくり把握してください。そして、60%内に抑えるには、どれを削るかを考えるのです。
ルールでは、「貯金&投資」「遊び用」「自己投資」は除いていますので、これら以外で60%ということです。
節約ではなく優先順位支出でお金を貯める
さて、いずれにせよ、支出に関心を持つことで、 お金を使うということを考えられるようになります。 必要な買い物と、惰性で買っているものを分けるということです。もちろん、どの項目も捨てがたいですよね。美容も被服も外食も、どれも大事、、、と思えると思います。
その気持ちは良く分かるのですが、しかし、好きなだけお金を使っていては、今後もお金は貯まりません。ここは、心を鬼にして、支出を削ると決意してください。だとすると、あなたにとって「どうしても削れないもの」が出てきますよね。
「これだけは何としても残したい!」というものです。
これまで私が相談を受けてきた事例の中では、例えば、「声楽教室はどうしても通いたい」「洋服だけは毎月買いたい」「マッサージは止められない」「ネイルは絶対やりたい」などなど、譲れない項目は人それぞれでした。
あなたにとって譲れない項目、それは、是非残してください。やりたいことができない人生なんて、つまらないでしょう。それでは長続きしませんから、やりたいことはやりましょう。
ただし、そこには「優先順位づけ」が必要です。
先ほども書きましたが、なんでもかんでもやりたい放題では限りあるお金がなくなります。
お金は使える範囲内で、何に使うか、それを一生懸命考えることで、「あなた自身の優先順位」が浮きあがってくるのです。そして、その優先順位の低いものから支出を削っていきましょう。
ですから、月々の支出を見ると、使っている額は同じでも、内訳は人それぞれ違っているはずです。人の好みは千差万別、あなたの満足のいくお金の使い方をしてよいのです。
そうすると、節約というよりは、優先順位の低いものにはわざわざお金を使わない、という考えになっていくのです。
お金を貯める作業はお金の自由が奪われるか?
ここで、「収入の60%で生活するなんて、それでは自由がなくなる」とおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか?一度、考えてみてください。
いままで使いたい放題の状態から、「優先順位の低いものを見極めて買わない」という状態にすることは、ほんの少しの我慢で実現するのではないかと思います。
つまり、今、少しだけ我慢して、将来のお金の不安をなくすか、 今我慢をせずに、いつまでも今と同じお金が増えない資産状況を続けるか、それを決めるのはあなた自身であることを忘れないでください。
若いうちはまだ時間があるから良いと思うかもしれませんが、あと10年後、20年後、今と同じことを言っていられますか?30代、40代になって、「お金は使いたいだけ使いたい」「貯金なんてできない」と言っていられますか?
それよりも、今からコツコツお金を貯めて、10年後、20年後に数千万円の資産があった方が、よほど「お金の自由を得られる人生」になるのではないでしょうか。
未来の資産状況は、これからのあなたの選択によって築かれることを常に頭に入れて行動するようにしましょう。
いかがですか?是非、今日から実践してください。
この内容は動画でも解説しています。こちらも参考にしてください。
こうして、1と2のテップを実践すると、自然と軍資金が溜まってきます。軍資金が溜まったら、次のステップが大事になってくるのです。
次は、ステップ3「貯まったお金は寝かさず増やす」です。楽しんでご覧ください。