それぞれの詳細記事も参照できるようにしているので、概要を把握して、興味のあることを深堀するとよいでしょう。
目次
簡単投資を始める前に必ず知っておくべきこと
まず、「投資」と一言で言ってもいろんな種類の投資があります。
株式投資、投資信託、債券投資、為替取引、不動産投資、仮想通貨、、、などなど挙げたらきりがありません。
あなたが思い浮かべる投資はどれですか?
多くの方は、最初に見聞きしたものが「投資」だと思いこんでしまいますが、そうではありません。あなたが最初に出会った投資が、あなたにとってのベストとは限らないのです。
投資は、それぞれに特徴がありますので、どれが一番良いということはありません。
特徴を知ったうえで、あなたの運用に適したものを選ぶことが必要です。そのためにも、投資の種類についてはきちんと大枠を把握しておきましょう。
簡単投資は投資の種類の大枠を把握する事から
細かい分類も大事ですが、まずは大枠を掴みましょう。投資を大まかに分けると、金融商品とそれ以外で分けることができます。
そして、金融商品とは、証券会社もしくは銀行といった、金融機関を通じて投資できるものを指します。これらの商品は、金融庁の許可を得て販売している商品です。
投資の中でも、こうした日本の金融機関を通じて投資することができる「金融商品」が、一般的には、初心者の方にも取り組みやすい投資です。
具体的には、株、投資信託、債券、等の金融商品があります。
ときどき、ニュースで投資詐欺の話題がが流れたりしますが、そうした投資詐欺は、金融機関を介さずに行われます。
つまり、金融機関を通じて投資をすれば、「詐欺」には遭わないということです。もちろん、詐欺に遭わなくても損をする可能性はあります。
投資にリスクはつきものですので、利益を出すということは、人任せにせず自分の責任で行わなくてはいけないことを覚えておきましょう。
また、金融商品の中でも、「デリバティブ取引」(金融派生商品)は、リスクが高くなるので、初心者の方にはお勧めできません。
デリバティブ取引とは、通常の株を売ったり買ったり、という対象そのものを取引するのではなく、ある価格で「買い取る権利」や「売る権利」変動したさいの変数など、商品にまつわる数字を取引する商品です。
少し難しいのですが、具体的には、「FX取引」「スワップ取引」「オプション取引」「先物取引」などを言います。
ただ単に、株を買う、というような取引よりも、少し複雑化経路で取引することになりますし、中には自分の投資額よりも多額の取引ができたりするので、リスクが高いのです。
金融商品ではない投資とは、何かというと、不動産、仮想通貨、商品先物などがあります。
投資の種類についての詳細は、こちらの記事で書いていますので参考にしてください。
簡単投資なら投資信託
それぞれを解説すると相当な情報量になりますが、こうしたたくさんある金融商品の中で、初心者の方は何を選べば良いのでしょうか。
初心者の方がリスクを抑えて投資をするという観点から考えると、私のお勧めは、投資信託から始めることです。
理由は以下の3つです。
投資信託を選ぶ3つの理由
・少額から始められる
・分散投資ができる
・種類が多い
投資信託についての詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。
簡単に投資を始めるとなると、最初から大きな金額を用意しなくてはいけない投資は、ハードルが上がります。
金額が小さくても投資は投資です。まずは、経験を積んで慣れるためにも、小さい金額から始められる投資を選ぶと良いでしょう。
一般的に、投資で失敗する人は、最初から数百万、数千万円とまとまった金額を良く分からずに投資をしてしまいます。
損が出てからでは取り返しがつかないので、最初は「無くなっても良い」くらいの気持ちでできる金額で投資してみましょう。
そして、分散させることです。ついつい、「儲かるかも!」と欲が出てしまうと、一つの投資に執着してしまいがちですが、投資の基本は分散です。後からまた出てきますが、予想は外れる前提で、どれが値上がりしても良いように、分散させるのです。
こうした点で、投資信託は、分散投資を少額で行えることが仕組みとして初心者向きなのです。
大きなリターンは期待できませんが、投資を簡単に始めるなら、最初からハイリスクハイリターンは狙わずに、リスクを抑えて堅実に投資をするのが良いでしょう。投資信託ならそれが可能です。
初心者が知っておくべき「投資3原則」とは?
さて、リスクという話をしましたが、具体的には、「リスク」とはなんでしょうか。
簡単に言うと、リスクとは「値動きの幅」です。
リスクが高いということは、値動きの幅が大きいということですので、大きく値上がりして利益が大きくでることもあれば、大きく値下がりして損失が大きくなることもある、ということです。
逆に、リスクが低いということは、値動きの幅が小さいので、値上がりしてもそれほど大きな利益は期待できない代わりに、値下がりしてもそれほど大きな損失が出にくい、ということになります。
よく、ハイリスクハイリターンと言いますが、まさに、リスクが大きいからこそ、期待リターンも大きくなる、ということなのです。
そして、リスクを取ることは、悪いことではありません。きちんとリスクをコントロールできればよいのです。また、全くリスクを取らずに利益を出すことはできません。ここではリスクをいかにコントロールするかを考えてみましょう。
リスクを抑える投資3原則
初心者の方でもリスクを抑えるために必ず抑えてほしいのが、「投資3原則」です。
これは、「長期」「分散」「複利」の3つですので、それぞれ解説します。
■長期
長期投資とは、運用期間を長く取るということです。例えば、デイトレードのように、一日に何度も取引を繰り返すような投資は、短期投資といいます。その逆ということですね。
特に、どのくらいの期間以上を長期投資と呼ぶかは決まっていないのですが、少なくとも、「すぐに結果を出そう」とは考えないことです。
また、運用期間が長期になればなるほどマイナスになりにくくなるという統計結果も出ていて、投資は長い目で見た方がリスクを抑えることができます。
長期投資の研究については、「敗者のゲーム」という本に書かれていますので、参考にしてみてください。
私は、天気ではなく天候を見る、と言っているのですが、ピンポイントの予想ではなく大まかな予想をするということです。
例えば、明日の天気を正確に当てる、となるとそれは非常に難しいです。天気予報も外れますからね。
しかし、春は温かく、夏は暑い、秋は涼しく、冬は寒い、という、大まかな予想はほぼ当たるわけです。
このように、長期で考えることによって、初心者の方でも「大きく損をする」というリスクを抑えることができるのです。
■分散
分散というのは、投資先をいくつかに分けるという意味です。
投資をするときに、どんなに良いと思っても、一つのものに財産のほとんどを投資する、というようなことはリスクが大きくなります。
特に経済は生き物と言われるように、今は良くても来年の経済はどうなるか分からない、状況は常に変わるという中で運用をするには、広く分散しておくことでリスクを抑えることができるのです。
分散の時に気を付けなくてはいけないのは、投資対象や地域が偏らないことです。
時々、「私は複数の投資先に分散しているから大丈夫」とおっしゃる方でも、よくよく調べてみると、分散しているつもりが、全て同じものへの投資だった、ということもあるのです。
また、どんどん新しいものに投資をしているうちに、気づいたら投資先が偏っていた、ということもあり得ます。
常に、現状の分散状況を確認するようにしましょう。
■複利
複利とは、投資をして利益が出た時に、その利益を使ってしまうのではなく、利益も投資に加えてさらに運用する、という考え方です。利子に利子が付くので、複利と言います。
こうして、投資で増えたお金をさらに増やすことによって、雪玉式に資金は増えていくのですが、初心者の方はこれが意外と難しく、増えたらすぐに使ってしまいがちです。十分に気を付けましょう。
また、複利と長期運用は相性が良く、複利運用を長期で続ければ続けるほど、お金が増えるスピードが増していきます。
だからこそ、この3原則をセットで行う意味があるのです。
投資信託から始めるならNISAを準備する
そして、この3原則を守って運用するのに、都合が良いのが「投資信託」なのです。
投資信託なら、仕組みとして分散投資になっているし、複利運用も可能です。あとは、長期で運用すればよいということになります。
さて、その場合に、どうすれば投資信託に投資できるかということですが、まずは、投資用の口座が必要です。
投資用の口座は、証券会社で作る場合「証券口座」と呼ばれ、銀行では「投資信託口座」と呼ばれます。
どちらでも投資信託に投資ができますが、証券会社で作った証券口座では投資信託以外の株なども購入できます。
銀行で開く投資口座では、投資信託や債券と言った投資はできますが、選べる種類は少ないです。
また、将来的に株なども広く投資をしたいという方は、証券会社で口座を作ることをお勧めします。
証券口座は複数の金融機関で作ることができますので、いくつか作っておくと良いでしょう。
そして、証券口座の中でも、運用利益に税金がかからないのが「NISA口座」です。同じ投資が、NISAなら税金が0円になるのですから、使わない手はありません。
ただし、NISA口座は1人1口座しか作れないので、NISA口座を開く際は、複数の金融機関から一つを厳選して選び、活用しましょう。
NISA口座の選び方についてはこちらの記事を参考にしてください
投資信託の種類と選び方
さて、証券口座を開設し、投資信託に投資をしていく、ということになったら、次は投資信託を選ぶという段階になります。
具体的な選び方は、私の経営する投資スクールブルーストーンアカデミーで教えているのですが、ここでは、大まかな考え方について解説します。
投資信託の種類とは?
投資信託には、大きく分けてインデックス型とアクティブ型という種類があります。
■インデックス型
インデックス型とは、一つの指数に連動するように作られた投資信託ということで、例えば、日経平均インデックスなどがあります。
この場合、「日経平均株価」という指数に連動する投資信託ということです。
日経平均株価というのは、日本経済新聞社が選ぶ、日本をリードする企業、38業種225社の株価の平均ですが、一般的には日本の株式市場を大まかな捉えるための指数として広く知られています。
このように、そのマーケットの動きを大まかに表すように作られている数値が、指数ということです。
日経平均以外には、NYダウ平均、や、S&P500等も良く知られ、アメリカの株式市場を表す指数です。
こうした、市場の平均的な動きに連動するのが、インデックス型ということです。
■アクティブ型
一方でアクティブ型とは、平均以上の運用を目指して、比較的積極的に運用する投資信託のことを言います。もちろん投資ですから、平均以上の利回りを目指しても、達成することもあるし、できないこともあります。
インデックス型とアクティブ型のどちらが良いかというのは、一概には言えませんが、初心者の方で投資信託を選ぶ基準がない場合は、インデックス型に投資をするのが無難でしょう。
アクティブ型への投資は、少し上級者向けと考えておきましょう。
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また、いずれにしても、投資対象と投資地域を分散させて、複数の投資信託に投資をしましょう。そうすることでリスクを抑えることができます。
投資法、積み立て投資、ドルコスト均等法
さて、投資信託を選んだとしたら、次は投資を始めるという段階です。
この時の注意点は、決して、一括で大きな金額を投資しないことです。
私がこれまで相談に乗ってきた人達で、損失を抱えているケースは、投資先を間違えたというようりも、投資の方法を間違えています。
ではどうするのか、というと、「積み立て投資」を選ぶのです。
積み立て投資とは、一定の金額を、毎月投資信託に積み立てるという投資法です。
ドルコスト均等法を用いているのですが、これによって、投資をする時間も分散するのです。
仮に、資金的に余裕があったとしても、必ず積み立て投資にしてください。そうすることで、「高い時に一括で投資をしてしまう」リスクを減らし、「価格が下がったチャンスを逃さない」というメリットを得られます。
もちろん、最大の利益を出そうと思ったら、価格が下がった時に一括でどーんと投資して、価格が上がったら売る、ということになりますが、初心者の方でこうした投資ができる方はほとんどいません。
多くの方が、価格が上がってきたところで誰かに勧められて一括でどーんと投資をしてしまい、価格が下がってきたところで不安になって一括で売るので、結果的に損をすることが多いのです。
リスクを抑えるためには、とにかく、時間の分散効果が期待できる「積み立て投資」にしましょう。
最強の投資法とは?、、、積み立て複利
私は2000年からFPとしてキャリアを積む中でたくさんの方の相談に乗ってきましたが、初心者の方でもリスクを抑えて、比較的簡単に利益を出せる最強の方法は、「積み立て投資」で「複利運用」を「長期で続ける」ことです。
もちろん、1年で倍になるとか、そういう、劇的な資産増加は難しいですが、コツコツ続けることで堅実に、3~10%の利回りを実現することが、私のスクールの生徒さんたちの実績としてできています。
それは、スクールの生徒さんがもちろん頑張ったのですが、だからと言って特別に数字に強いとか、投資の知識がもともとあったというわけでは決してありません。
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