投資信託の仕組みと活用法

電卓と書類とペン

 

投資信託というと、聞いたことはあるけれど実際は良く分からないという方も多いのではないでしょうか。

私は常々、初心者の方でもリスクを抑えて投資を始められる仕組みとして、投資信託をお勧めしています。この記事では、投資信託の仕組みと活用法について解説します。

 

投資信託とは何か?

投資信託とは、ファンドとも呼ばれますが、運用を行うシステムのことです。このシステムを使うと、少額でありながら世界中の様々な対象に投資をして資金を運用することができます。

例えば、あなたが投資信託に1万円を投資したとすると、その1万円は他の人が投資したお金と一緒になって、数千億円というまとまった資金になり、それが株や不動産や債券などで運用されるのです。

その投資信託が、何に投資をしてあなたのお金を運用するのか、ということは、あらかじめ決まっています。

投資信託は、それぞれに、「何で運用するか」が最初から決まっていて、私たち投資家はその情報から判断してお金を投資するかどうかを決めるのです。例えば、「日本株ファンド」という投資信託があったとすると、集まったお金を日本株に投資して運用するということなのです。

この時に、日本株とひとことで言っても、いろんな日本株が存在します。どの株にどのくらい投資をするのか、ということは、投資信託の運営を任されているファンドマネージャーという人たちが決めているのです。

ですから、投資信託は、こうしたファンドマネージャーたちにあなたのお金を預けて運用してもらう仕組み、とも言えます。

そして、投資信託の種類は様々あり、2019年1月現在で約4000本の投資信託が日本に存在していると言われています。

それぞれが、日本株や債券や不動産、海外の債券や株、不動産など、多種多様な投資先で運用しているのです。

ですから、あなたが投資信託を選ぶとすると、この仕組みを使って、日本に居ながらにして世界中のいろんな対象に少額でも投資をすることができるので、分散投資に向いています。

投資信託は100円からでも投資ができる

投資信託の最大のメリットは、少額でも分散投資ができることです。

少額というのはどのくらいの金額を言うかというと、実は、一部の証券会社では、月々100円からでも投資ができます。

これは、積み立て投資といって、毎月一定額を積み立てる投資法ですので、月々100円というのは、年間1200円投資をすることを意味しますが、積み立ては途中で止めることもできることを考えると、非常に始めやすい仕組みだと言えます。

⇒ 積み立て投資についてはこちら

https://money-info.jp/accumulated-investment/

もちろん、100円でなくても、500円でも、1000円でも、10万円でも、1億円でも、あなたが投資したいと思う金額で投資ができるということです。

また、積み立て投資についても、100円で始めてから後に金額を増やしたり、減らしたりと変更することができます。ただし、現時点では、最低積み立て金額は月100円ですので、それ以下には下げられません。

いずれにせよ、こうした少額からでも分散投資ができることがメリットとして挙げられます。

投資信託で世界に投資できる

もう一つのメリットは、前述の内容にもありますが、日本にいながらにして世界中に投資ができることです。

例えば、アメリカやヨーロッパ諸国などの日本以外の先進国の不動産に投資がしたいと考えたとしましょう。そもそも、不動産投資を直接しようと思うと、まとまった資金や建物の価値判断や、立地の調査など、手間とお金がかかることはそう増できると思います。日本でも不動産投資は大変なのに、ましてや、海外の不動産に投資をするというのは、初心者の方では難しいのではないでしょうか。

しかし、投資信託の仕組みを使うと、現地の調査などは投資のプロが行ってくれて、かつ、数億円という単位の不動産投資でも、投資信託に集まったお金を使えば行うことができるのです。あなたのお金は、その投資信託の資金の一部として投資されます。

そして、どの国の不動産であっても、投資信託を通じて投資すれば、日本円で投資をして、利益も日本円で受け取ることができるのです。

もちろん、現地で運用されている資金は、現地通貨もしくはドルですが、私たち個人投資家としては、円をベースに運用することができるのです。

これは、不動産だけの話ではありません。株や、債券、地域も、アジアや中東、オセアニアなど、世界中の地域に投資をすることができるのです。

こうして、日本にいながら、世界中に分散投資ができる仕組みを少額から利用できるのですから、活用しない手はないですよね。

投資信託の活用法

では、投資信託を運用に取り入れるにはどうすれば良いのでしょうか。

少額から分散投資ができるというメリットを活かすことを考えると、小さい金額からでも、日本を含めた世界に向けて投資を始めていくという使い方が良いでしょう。

⇒ 投資信託で投資を始める方法についてはこちらの記事を参考にしてください。

投資は何から始めるのがベストなのか?【投資の初めの一歩で未来が変わります】

そして、積み立て投資の設定にして、毎月少しずつ投資をしていくことをお勧めします。

⇒ 積み立て投資についてはこちらの記事を参考にしてください。

https://money-info.jp/accumulated-investment/

基本的には、分散して投資をすることがリスクを抑える運用としては大事ですが、とはいえ、まずは始めてみるということであれば、投資信託を1つ選んで運用してみましょう。そのあと、2つ目、3つ目と増やしていけば良いのです。

そして、最初は、シンプルな投資を心がけましょう。

日本株や米国株、のような、分かりやすいものを選んでおくのが無難です。

繰り返しになりますが、投資にはリスクが付きものですから、損が出ることもあり得ます。

内容が理解できない投資信託に投資をすると、損が出た時に、やめ時が分からなくなってしまうことが多々あります。やめ時を逃すと、ずるずると損失だけが膨らんでいくということがありますので、「ダメなら止める」という決断ができるような選び方をしておくことをお勧めします。

⇒ 投資信託の選び方についてはこちらのWEBセミナーでも解説しています。

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投資信託の始め方

最後に、投資信託を始めるにはどうすればよいのかということを解説します。

投資信託を購入するには、証券口座もしくは投資信託口座が必要です。

証券口座は、証券会社で作ることができ、投資信託口座は銀行で作ることができます。

どちらの口座も、それぞれの金融機関でいくつでも作れますので、複数の金融機関で口座を作ってみると良いでしょう。

というのも、各金融機関によって、投資できる投資信託の種類が異なるからです。

一般的に、銀行は投資信託の取り扱い本数が少なく、選択肢が少ないのに対し、証券会社は取り扱い本数も多く、株やその他の投資も同じ口座で行うことができます。

ですので、将来的に投資の幅を広げていくということを考えても、証券会社で口座を開いておくのが良いかと思います。

そして、証券会社の中でも、ネット証券は、手数料も安く、投資信託の取り扱い本数も多く、選択肢が広いのが特徴です。

口座を開くだけなら無料ですので、いくつか開いてみて、サイトを使ってみてから、メインの証券会社を選んでも遅くはないでしょう。

ちなみに、口座を開いてから、全く投資をせずに放っておいても、ペナルティはありませんし、口座が閉鎖されることもありません。ネット証券なら管理費もかかりませんから、まずは一歩踏み出して口座開設をしてみましょう。

私も私のスクールの受講生も使っている、人気の証券会社3社をご紹介しますので、参考にしてください。

 

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